ヒカシュー

巻上公一の歌(声)の魅力に取り付かれ、ヒカシューの新作『転々』を購入。ヒカシューの名前は当然知っていたけれど、まだテクノに嵌っていた頃に買った『Retoroactive』しか聴いていない。これまでにも時々『ツイン ベスト』とか『Hikashu History』といったベストでも購入しようかと思ったりするけれど、何故か踏ん切りがつかず。

なのでヒカシューは初めて聴くのと変わらない状態。巻上のソロのバンド・バージョンという勝手な想像をしていたけれど、感触としてはこの間見たRoger Turnerらとの即興ライブに近い。意外。ちゃんと歌詞を歌っていたりもするし、それなりに曲の構造もあったりするけれど、かなり自由度の高い演奏内容で、今までの勝手なイメージとは違うバンドだった。









ヒカシュー 『転々』




でもなんだろ、よくよく思い出してみたら元々テクノ・ポップとか、そういうバンドという紹介だったはず。だから卓球らがリスペクトという意味で古い曲を『Retoroactive』でリミックスしているのだと思うのだけど。どこかで方向転換があったのだろうか? うーん。まあいいか。とにかく、オレの好みな内容であることは確かで、フリー・インプロヴィゼーションの感触を持ちながらもユーモアとかある種の軽やかさがあるのは珍しいと言えるものだし、そこが最大の魅力。