Rovo

昨夜、「新木場か。いい加減東京も長いけれど、あそこに行ったこと無いなあ。あんなところにライブハウスがあるのか・・・」と、ブツブツいいながら向かった先は、Rovoのライブが行われるスタジオコースト。人間関係の希薄なイメージの東京といえども、下町は独自のコミュニティーがあるので外様にはきつい場所。新木場の駅に到着し、改札を抜けて駅を出て、大体の方向を見定めてスタジオコーストへ向かう。今回は18:00開場18:00開演という、わけのわからない事が書いてあったので、「???」と思っていたのだけど、事前にRovoのHPで19:30ぐらいまでDJ QuietstormがDJプレイをやるって事がわかって、それでそういう事になっているのかと納得。だけど今回は、Quietstormの皿回し(繋ぐだけ? スクラッチもあった?)は見ない事にしたのでRovoの演奏が始まる19:30までに行く事にしたのだけど、計算が間違って19:30までにたどり着けず。初めて行くハコで、初めて降りる駅で、そんな状態なのに殆ど人の歩いている姿の無い中を目的地に向かって歩くのは、方向についての勘は自信を持っているのだけど、「間違ってないよな?」と若干不安な気持ちが出てくる。でも無事到着。やはり演奏は既にはじまっていた・・・。

10分ぐらいの遅れだと思うけど、既に1曲目の中盤という感じで、サイケな音が熱を帯び始めていた。聴いた事のある曲だったので、「既にCondor?」と思ったけれど、どうやらそうではなかった。早々に熱気があふれている状態で、とりあえずその1曲目が終わった瞬間にビール(ハイネケンかよ・・・)をとりに行き、それを口にしながら待っていると『Condor』がはじまる。沸く場内。軽く周りを見回すとさすがに若い連中が多い。当たり前か。まあいい。降りようと思えばフロアにも下りられたと思うけれど、そんな体力を使っている場合じゃない。それに、まあ、半分ほどのメンバーは、よくライブで見ている人達だから、ここで頑張ってステージを見なくてもいいので、後ろの方スクリーンに映るイマイチセンスのよくわからない映像を見ていた。で、気が付くと汗だく。当たり前か。終盤のリズムが早くなっていく辺りから相当ヒートアップしてたし。それにつられるよな、普通。なんか、人力トランスって言われてるのよくわかった。勝井のヴァイオリンや山本のギターが唸りを上げる瞬間、どうしたって熱上がるよな。ちょっとおかしくなって当たり前。普段クラブで踊りなれてそうな奴も、クラブもライブも殆ど行く事無くて、体をマトモに動かした事がなさそうな奴も、皆当然体が動くよな、だってそういう音楽なんだから。

『Condor』も終わり、アンコールでツアー中に作ったという新曲を演奏。これも当然盛り上がる。その新曲も終わり、さすがにこれで終わりかと思っていたら、またまたアンコールに応えて「来年の10周年記念ライブでやるつもりだった、いや、そのときもやるかもしれないけれど」と、勝井がMCで話し、Rovoで初めて作った曲(と言っていたような気がする)を演奏。




普段もあまり書いていないけれど、今回も演奏の内容については必要ないと言うか、イヤでも体が動くという事がわかってもらえればいい。多分、あそこにいた人は皆楽しんだでしょ? オレも当然楽しんだ。それがハッキリしているのだから、それだけでいいと思う。こういうライブで「あそこはああで、ここはどうだった」なんて書き込むのは無粋でしょ。30過ぎたあたりから、「体が動いてしまうライブはもういいな」と思っていたけれど、やっぱ3ヶ月に1度ぐらいならそういうライブも楽しい。スゲー楽しい。



スタジオコーストは結構でかいハコで、AXぐらいはあったと思う。そこを満員にできるのだから、Rovoの人気もそうとうなもの?

Quietstormは見なかったけれど、別に嫌いなわけじゃなくて、CDも持っているぐらいだから結構好きなDJ。なんだけど、ライブ前のDJってちょっと個人的には余計かな、と、思う。セット間なら大歓迎なんだけど。