MZN3 / 八木美知依

「へー、Eric Claptonは1ヶ月近くも日本でコンサートやってるのか。武道館で9回もスケジュールされていたにもかかわらず、さらに2回も追加か。さすがビッグな存在だなあ。音楽も素晴らしく良いもんなあ。まあ、オレは見に行くつもりはこれっぽっちもないけど」とか「あれ? ABCってつぶれたんじゃなかったっけ? まあいいけど、なんか昔はここで時間潰したけど、置いてある本の殆どがオレには意味のわからないものだったな」とか「そういやこの素晴らしい六本木ヒルズって、元Waveのあった所じゃないか?」等と考えながら、昨夜もライブ鑑賞5連荘目指してスーパーデラックスへ向かう。

セット構成は初日と同じく、1stがMZN3単独で2ndは八木さんを加えてのセッション。初日と大きく異なる事は特に無いけれど、サックスのKjetil Møsterの印象が2日目の方が良かった。1stセットで無伴奏ソロになる瞬間があって、ここでのソロのは熱も質も高く、「やるじゃん」と思った。2ndは恐らく初日と同じ曲だったと思うのだけど、それぞれのインプロのアプローチは異なっていて、ドラムのKjell Nordesonは前日よりも小型のヴィブラフォンの使用を控えて、ドスの聴いた音の印象が強くなる。サックスも1stセットの好調さを2ndでも発揮していて、前日よりも前に出る音が多い。ベースのPer Zanussiは当然文句付けるところなし。八木さんはこの日も悪魔な八木さんだったけれど、前日はBaileyを思い出させる単音が多かった印象だったけれど、昨夜はその音が抑えられていた感じで、それによって、よりアグレッシヴな音が多かったように思った。なので個人的には、八木さんの演奏は初日の方が好みだけれど、トータルでみれば両日とも良かった。

初日は2nd後、1度アンコールがあったのだけど、昨夜は2度のアンコールに応えてくれた。1回目は初日と同じく畳み掛けるアグレッシヴな演奏。短い演奏でありながらも、その分ハードコア感が強くてカッコいい演奏。2曲目は音数を少なく弱音的な演奏で、それでもエレクトリック系のそういう音とは違い、曲としての構成はわかりやすく、クロージングとして最適な演奏だった。




5夜連続でライブ鑑賞なんて、今までしたこと無かったし今後も恐らく無いと思う。正直言って疲れたけれど、この充実度は他では得られない。年内は今度の月曜にドアーズで即効音楽場を見て、12月に4本ほど見に行くつもりのものがあるけれど、更にもう1本あれも見たい。けど、ちょっとチケット高いような気がする。年明け1月は、とりあえず4本ほど見たいものがあるけれど、どうなるかまだわからない。