Los Lobos

La Bamba」なLos Lobosに対しては世評が良いとは言えないけれど、Mitchell FroomとTchad Blakeの手がけた『Colossal Head』以降、このバンドはその音の個性に着目されて、いつの間にか注目度が上がっていた。でもオレは「La Bamba」なLosも嫌いじゃないというか、元々そっから入ってるし、R&R好きの血が騒ぐので「La Bamba」なLos Lobosに対しての低い評価は気に入らない。

日ごろから思っているブツブツを言い終わったところで、新作『The Town and the City』。今までのLos Lobosの全てが入っている。ジャケットも美しいし、疑問符が浮かぶところが無い。チカーノな音と音響的な処理が同居したこの音は、少なくても20年以上ロックを聴き続けてきたなら、感じるものが多いはず。傑作。









Los Lobos 『The Town and the City』




「Don't Trust Over 30」という言葉がロックの標語の様に使われ来た時期があるけれど、それならば『The Town and the City』は「Adult Only」。ジャケットの様に、夕暮れ時から深夜になるほど効力が増す。