Cornelius

Flipper's Guitarは嫌いだった、、、というよりも、全然興味が無かった。あのバンドがあった頃のオレは完全に(パンク)ロックな方向で、FugaziとかGG Allinの方が重要だった(過去形は間違いかも)。FGが解散してCorneliusがソロを出した時もどうでもよかったのだけど、「聴かず嫌いはダメ」と言われ、1stの『The First Question Award』を貸してもらい、なんとなく聴いた。特に良いとも悪いとも思わなかったけれど、2ndの『69/96』は発売日翌日に購入し、その後『Fantasma』、『Point』と、結局全部聴いている。その上で言うと、やはり『Point』は特異なアルバムだったと思う。CDは聴いていてもCorneliusの活動そのものには特に注意していたわけではないので、『Point』をはじめて聴いたときは少し驚いた。エレクトロニクス、アンビエント、フィールド・レコーディングス・・・、そういうタームが並んでいた『Point』は、曲を離れて、音そのものを重要視したものである事は明白。

それから5年経っての新作『Sensuous』。これだけのインターバルがあると今度は新たな手法を使ってくるかと思っていたけれど、とりあえず1度聴いた限りでは、『Fantasma』を『Point』の手法でやったような感じがした。意外な音は無く、これまでのCorneliusの集大成的なものと思える。









Cornelius 『Sensuous』




2ndの『69/96』を発売日翌日に購入した経緯。『69/96』は初回限定のパッケージがなされていて、まあ、別に発売日当日ならば問題なく手に入ると思っていたのだけど、それが当時の渋谷のCDショップ(HMVタワレコ、WAVE、レコファンetc)ではどこも完売してて、それで意地になって絶対初回盤を手に入れようと、翌日新宿のCDショップをウロウロ。だけどどこにも置いてなくて、もう目ぼしいところは回った後に、新宿NSビル新星堂にダメもとで向かった。そしたらなんと普通にいくつも置いてあって、「さすがリーマンの巣窟西新宿」と思った事を思い出した。