Pedro Martinez

キューバ出身のPedro Martinezは、Yerba Buena及びDeep Rumbaにも参加しているパーカッション奏者で、現在のNYラテン系音楽では注目の1人(らしい)。そのMartinezの1stソロが『Slave to Africa』で、タイトルからも想像できるように、アフリカのポピュラー音楽に影響を受けた音。当然のようにキューバ音楽の下地があったり、少しレゲエっぽいところ、何故かStevie Wonderを思わせるところもあるけれど、Martinezの歌声とバックコーラスはかなりアフリカ的と言え、何も知らずに聴けばアフリカン・ポップスだと思ったはず。

怒濤のアフロ・キューバンを期待する輩には喰い足りないかもしれないけれど、色んな要素を洗練したセンスで結実したこのアルバムは、欧米型とは違った新たな都市のポップスだと思う。









Pedro Martinez 『Slave to Africa』




アルバムのプロデュースはAndres Levin。その辺の人脈は、NYラテン界の重要な部分なのだろう。だけどこのアルバムまでMartinezの事に注目していた訳じゃないオレは、Pedro Martinezという名前でのCDを見つけた時「Bernie Williamsだけじゃなく、Pedro MartinezまでCDを出すのか」と思った。NYヤンキースの選手と勘違いしたのだった・・・。