Juana Molina

『Izumi』は特殊なものだと思うけれど、せっかくなので少しアルゼンチン音響派の音を聴いてみようと思い、最近新作として発売されたJuana Molinaの『Son』を購入。Juanaはそのカテゴライズのなかでも重要なミュージシャンとして紹介されているのだけど、『Tropicana Argentina』には入ってなかった為、今回初めて音を聴いた。ちなみに前々作にあたる『Segundo』は、発売当初タワレコでプッシュされていたけれどこの不気味なジャケットにはとても興味を持てず、そのせいでこのジャンルからは足遠くなった。それに対して『Son』のジャケは、なんとなくフォルクローレ的な牧歌的なものも感じる。つーか、『Segundo』を見たときは、このミュージシャンは男だと思っていた。

『Son』が従来の音からの発展形なのかどうかわからないけれど、これを聴いた限りではBjorkが頭に思い浮かぶ。言葉ではない声の部分や多重録音のところは、かなり『Medulla』を思い起こさせる。音自体は生楽器(アコギ)と微細なエレクトロニカと声(歌)という組み合わせで構築されているけれど、声はBjorkほどのアクの強さは無く、繊細なBjorkと言ったらわかりやすいかも知れない。









Juana Molina 『Son』