Scritti Politti

Scritti Polittiは80年代から活動を続けているけれど、その筋のファン以外にはあまり大きな存在ではない。オレのその筋では無いので、特に注目していた事も無いけれど、前作の『Anomie and Bonhomie』にはMeshell Ndegeocelloが参加という事に惹かれて購入。まあ、結局は特にどうとも思わなかった。なのでそれから7年経っての新作『White Bread, Black Beer』も、普通なら購入しないところだけど、何を思ったか(ホントに何を思ったのか?)手を出してしまった。

買ってしまったのでとりあえず聴いてみる。amazonのカスタマーレビューではBrian Wilsonの名前を出している人もいるけれど、個人的にはどちらかといえばBeach Boysのニオイがする。それも、『Pet Sounds』(ポップスのおける至高の名盤、これより美しいポップスというものをオレは知らない)〜『Smile』(現実的には存在しないアルバム)路線の音(じゃあ、Brian Wilsonでも良いじゃないかと思うかもしれないけれど、微妙にBB5と言いたい)。このアルバムのラストに、「Caroline, No」(この曲によって『Pet Sounds』は至高の名盤になったと思う)が入っていても違和感が無い。これはGreen Gartsideによる、『Pet Sounds』へのオマージュアルバムなのかもしれない。

ちなみに9月頃にはDVD付で国内盤が出るので、ファンはそれを待つ(或は両方買う?)のだろう。もちろん、オレはこの輸入盤で満足。









Scritti Politti 『White Bread, Black Beer』




しつこくジダン頭突き事件。いまや時事ネタ。あんまりこういう事言うのはあれだけど、サッカーではよくある事。オレが中学の頃でも、試合中に言葉でやり合う事はあったし、大体小学生ぐらいの頃だって、野球やってれば「ピーノー、ピーノー」って言ってたはず。マテラツィが何を言ったかはまだハッキリしていないけれど、恐らくチーム対戦形式のスポーツでは殆どこういうことはあると思う。

だけどさ、シラク大統領がこんな事に一々コメントするという事態がどうなのか?、と。「許容出来ないけど理解する」って、一国の大統領のコメントとしては許されない気がするけど。ジダンの暴力行為による退場劇はいままでにもあった事というのはすでに報道されていて、特に98年のW杯での踏みつけ行為というのは、今回の頭突き以上に最悪な事だったはず。あれはマテラツィの言葉の汚い言葉以上に汚い行為、自分のカードの累積を計算して、わざとイエローを貰うという卑怯きわまりない行為だったわけで、そんな事をしていた選手が、言葉によって汚い行為を行ったという事を擁護するのはおかしい。オレも気持ちはわかるけれど、それでもジダンは非難されて反省されるべきだと思っているので、それを大統領が庇うという事は、政治がサッカーに介入しようとしているように見えて、気持ちが悪い。

サッカーの醜さの部分については、スポーツナビ木村浩嗣氏のコラムに詳しいので、サッカーを知らない人は一読を勧めます。



で、オレはW杯が終わって気が抜けた状態が続いているのだけど、「これから4年間その状態?」と聞いてくる人もいる。そいつはサッカーを知らないなあ、と思った。日本代表ファンじゃなくて、只のサッカーファンは、2年後にある欧州選手権を楽しみに待つ日々。今回、ヨーロッパで行われたという事を差し引いても、地域的にヨーロッパのレベルが高い事は証明されたはず。2年後にはそのヨーロッパの国だけでW杯なみの大会をやるわけで、グループリーグがすべてヨーロッパの国どうしの対戦になるという事は、グループリーグの時点からかなりレベルの高い試合が続く事になる訳で、トータルでいうと、こっちの方が代表チームレベルの大会では面白いという事は昔から言われている話。個人的にはここでのオランダの開花、そして個々を目指してチーム作りを行ってきたスイスに注目しつつ、例えばドイツが地の利をいかしたベスト4だったのか?、スペインの復権はあるのあるのか?、前回のギリシャの様なサプライズはあるのか?など、興味は尽きない。