Altered States

「またか」という感じだけど、ピットインでのAltered Statesのライブに行ってきた。今回は『Buffs II』のレコ発ライブという名目。でも、どんな名目であってもあんまり関係ない。

今夜も今までと変わった事をやる訳でもなく、いつものようにメジャーシーンから見れば変わった音楽を聴く事が出来た。今夜は1st2ndともに即興1本勝負で、そういえば2セットとも1曲ずつというのは初めて聴いたような気がする。Altered Statesは恐らくオレが見たライブで、最も回数の多いバンドだと思う。だけどいつ聴いても飽きない。CDも、God Mountainから発売された時から聴き続けているので、藤井郷子のCDよりも付き合いが長い。それにも関わらず「次はいつだ?」と思う。

しかしあの、即興なのにも関わらず、「こんなタイミングで合う?」という瞬間は何なんだろう? まあ、即興といってもBaileyのノン・イディオマティック・インプロヴィゼーションとは違って、あくまでも演奏を作り上げるというスタンスがあるからだとは思うけれど、それでもビックリするぐらい「バチッ」と合う瞬間があって、阿吽の呼吸というものを音で感じた。

アンコールで内橋和久が「リクエストは?」と言い、観客なオレらは「・・・」って黙っていたのだけど、「リクエスト無いなら帰るよ」と言ったので、誰かが「サンタナ」と言い、場内に笑い。内橋は「あれは3人では出来ない・・・」と言ったのだけど、芳垣安洋が「いいじゃんサンタナやろう」と言い出す。だけど内橋が「じゃあ、サンタナの気分で即興やります」と言い、演奏へ。演奏が始まってすぐにナスノミツルがどこかで聴いた事のあるようなラインを弾き、一部の観客の笑い声。そして内橋の半笑いの表情(しかもギターを弾く手が止まった)。あれは多分サンタナの曲のラインなのだろう。面白かった。




ポルトガル対フランス。デコを完封されたポルトガルは、ちょっと勝ち目が見当たらなかった。特にフィーゴがバルテスのファンブルしたボールをいい感じでクリアーした瞬間は、「終わった」と思った。先制した方に分がある典型的な内容だったけど、前半33分から試合終了まで危なげなく守り抜いたフランスのディフェンス力には文句のつけようが無い。決勝はそのディフェンス力の対決になるけど、攻撃陣のタレントはイタリアにの方が豊富なので、見る立場でいえばフランスが先制して、それをイタリアがどう攻め込むかという戦いなら盛り上がると思う。だけど、折角なので未だに敵にゴールを奪われていないブッフォンの記録が続くのも面白そうだし、フランスが勝てばジダンの事もあるのでそうとう盛り上がるんだろうなあ、と思う。だけど、負けて引退した方がスッキリするんじゃないだろうか? それに、そういう悲劇的なのも盛り上がる・・・。