Red Hot Chili Peppers

Stadium Arcadium』発売前に一人で勝手に盛り上がっておきながら、聴いてないフリしようかとも思ったけど、それもしらじらしいので一応感想を。

ダサダサのジャケットと2枚組というボリュームから、なんとなく派手な音満載の予想をしていたけれどそれは外れていて、シングル第1弾で、アルバムの1曲目にもなっている「Dani Carifolnia」が、ミドルテンポの佳曲という事に象徴されている通り、全体的に落ち着いた、地味な印象を受けるアルバムになったと思う。Anthonyの歌声も少し落ち着いたというか、ちょっと声が変わった印象の曲もある。時々、やんちゃな頃のRHCPを思わせる曲も出てくるにもかかわらず、そこで予想外に弾けないAnthonyに少し驚きを感じた。けれど、これが今の彼の、偽らざる姿なのかもしれない。

今回のアルバムで、一番耳についたのはJohn Fruscianteのギターだった。アルバム全体を引っ張っているのは、Fruscianteのギターだと決めつけてもいいぐらい、今回は彼の音は印象的。恐らく、今RHCPで最も音楽的なポテンシャルが高いのはFruscianteで、だからこの状態は必然だと思うし、それで正解だと思う。

2枚のディスクで28曲もあるせいで、とりあえずキラーチューンの様なものは見当たらないけれど、個人的にはDisc2の「If」から「Make You Feel Better」の流れに惹かれる。




悩みに悩んだけれど、オマケ付きの限定盤の購入は控えた。ビー玉とか結構惹かれるのだけど、こういうものは、買って、開けて、ニヤニヤして、閉まって終わり。なので、結局物理的に邪魔になるだけだから、我慢。