Vernon Reid

RHCP、FishboneときたらやっぱりLiving Colour。このBlogのタイトル、『TB Colour』のColourをあえてこっちにしたのは、オレがLiving Colourが好きだからという単純な理由。多分、オレがリアルタイムで聴いていた音で、一番好きだったのはこのバンド。1stの『Vivid』で多様なスタイルを見せ、2ndの『Time's Up』では焦点が定まりつつあり、重くてもファンクに跳ねる音完成に近づく。だけどこの路線に定まる事によって、オレはボーカルのCorey Glover歌い方に頼りなさを感じていた。ところが3rdの『Stain』ではCoreyのボーカルもヘビーになり、更にベースがあのDoug Wimbishに変わる事によって一気に音が完成され、敵無しの状態になったにもかかわらず、何故かこのアルバムをもって解散してしまった。それが2003年に再結成されて発表された『Collideoscope』は、例えばJane'sやHelmetの再結成アルバムには「うーん」となってしまったオレにとって、「やっぱりLiving Colourは違う」と言い切れるぐらいの内容。

Living Colourの看板と言えば、やはりVernon Reidのギターだと思う。当然の様にJimi Hendrixを吸収して、それに多様な音楽性と現代性を兼ね備えた音は、最も優れたギタリストの一人として名前を挙げることに遠慮する必要は無い。ところがLiving Colour解散後のVernonというのがパッとせず、どうにも歯がゆい気持ちが続いていて、つい最近発表された『Other True Self』というVernonのアルバムもフュージョンライクで、だからといってJeff Beckにもなりきれず、中途半端な印象になっている。

とりあえずLiving Colourはまだ存続している状態の様なので、出来ればここに本腰を入れた活動をして欲しいのだけど。