Beth Orton

Beth Ortonには特に強い個性を感じるわけでもなく、個人的にはあまり注目していない。そういう状態なので、彼女の新作『Comfort of Strangers』が店頭に並んだとき、「やっぱCCCDなんだな」というチェックをしただけで、CDDAをamazon.co.jpから購入しようとは思わなかった。だけど、再度タワレコで目にした時に「Jim O'Rourkeプロデュース」という文字に反応し、結局amazon.co.jpで購入。通常盤とボ−ナスディスク付の限定盤があったけど、ここは当然限定盤を購入(値段も大差なし)。

はたして、Jim O'RourkeがBeth Ortonのプロデュースをするというのはどういう事か、何のつながりがあるのかよくわからないけど、Jim O'Rourkeがこの手の音をプロデュースしたものというものを聴いた事が無いので、興味津々で聴いてみた。

アルバムはシンプルな構成で、感触としてはほぼアコースティック。Jim O'Rourkeは演奏にも参加しているけど、ギターは弾いていない。それで何か特異な点が見つかったかといえば、オレにはよくわからなかった。

まあ、これから聴き込めば多少なにか掴めるのかもしれないけれど、いつものように上質な、Beth Ortonのイメージを損なわない音。Beth Ortonの音を聴くとJoni Mitchellを思い浮かべるけど、女性のフォーキーな歌を聴くと常にJoniが頭に浮かぶので、Beth Ortonが特にJoniに近いという事ではないと思う。でも、Joniが好きな人なら、きっとこのアルバムも気に入るんじゃないだろうか。