Bob Dylan

Unbeltipo Trioのライブの休憩中、Dylanの「Love Sick」が流れていて、それを聴いていて「カッコいい曲だよな」と思い出し、久しぶりにこの曲の入ったアルバム『Time Out of Mind』を聴いた。このアルバムは世間の評価は高かったけれど、個人的にはあまり気に入っていなかった。ただ「Love Sick」だけは当時からカッコいいと思っていたし、80〜90年代を通じてDylanの作った曲で一番カッコいいと思う。その「Love Sick」はアルバムの冒頭に入っていて、この曲で気持ちを捕まれた後一気にアルバムを聴き通す、、、ということが出来なかったのだけど、もう10年近くも前のことだし、今改めて聴けば印象も変わるかもしれないと思いつつ、久々に『Time Out of Mind』を聴いた。だけど、やっぱりイマイチ引きこまれない。なんだろ、さすがに渋すぎな気がする。とくにカントリー調は苦手なので、そういう曲が出てくると聴き流す事しか出来ない。これを気に入るようになるには、後10年ぐらい必要かもしれない。それまで眠らせておく。

となると「Love Sick」を聴くことが出来なくなるので、2種類の「Love Sick」のシングルをカップリングした日本のみの企画盤『Love Sick』を購入。これには「Love Sick」のグラミー賞時のパフォーマンスライブも収録されていて、さらにDylanファンには傑作と評価の高い(らしい)「Blind Willie McTell」のライブも入っているし、なんとなく得した気分になれる(ホントは別に得なわけではない)。




確かに「Blind Willie McTell」もカッコいい曲だと思う。対訳を読むと、いかにもDylanらしい詩になっていて、なぜこういう曲を平気でお蔵に入れたままだったのか、やっぱ天才と言われる人は違う。