Respectable Roosters

Roorters及びそのソロの音をずっと聴いてきて、来月大江慎也の新譜が出ると言う状況なので、Roosters再評価の大きなきっかけになった『Respectable Roosters』を聴いてみる事にした。このトリビュート盤は続編の『a-GoGo』が昨年出ていて、めんどくさいのでまとめて購入。99年に出た『Respectable Roosters』は、その当時結構注目を浴びていたにもかかわらず、オレは聴く気にはなれなかったもの。個人的にはThe Grooversが入っているのは嬉しいけど、当時の一番の注目がThee Michelle Gun Elephantだった(オレはMichelleがあまり好きじゃない)ので聴かなかった。

このアルバムに対しての評価は概ね好意的なものが多かった。でもこれ、悪くはないけど、ボーカルが自然と大江の歌を真似てしまっていてるものが多く、強い個性をもったオリジナルに負けてしまっている録音が多く感じる。そんな中で面白いと思えたのは、朝本浩文 (Ram Jam World) & 吉村健一の「ニュールンベルグでささやいて」だろうか。オリジナルがもつ曲の構造をダンスミュージックに昇華させていて、これはそのままクラブでかけても問題無しのレベルだと思う。

続編の『a-GoGo』も、大きな印象は変わらない。ここではDipBloodthirsty Butchers、そして原○オ○ニーズのTaylowが参加しているので、面子と言う点ではこちらの方が興味をそそる。

どちらのアルバムも、そんなに面白いものじゃないけれど、ここに参加しているバンドやミュージシャンに興味のある連中がこれを聴いて、そこからRoostersに辿ってみたり辿らなかったり、そういうガイド的な役割は果たせるものだと思うし、オレ個人が面白く感じなくても、演奏自体がダメというものでもないので、あまり余計な事を考えずに聴くには楽しいかもしれない。