Prefuse 73

全然予想もしてなかったけど、いきなり新作の『Security Screening』が出ていて、ちょっとビックリした。純然たるオリジナルアルバムという事ではなくて、あくまでミニアルバムという扱いみたいだけど、トータル45分近いボリュームで、聴く方としては、フルアルバムを聴くのと同じだけの時間を必要とする。

前作『Surrounded by Silence』(ややこしいので、The Booksとのやつは抜かす)は、エディット感ゴリゴリのPrefuse 73節はなりを潜めていたけど、この『Security Screening』は、如何にもPrefuse 73らしい音。これだけエディット感がありながら、ローファイな音に逃げず、現在の音のクリアさを生かした音になっているというのが、個人的にPrefuse 73に惹かれるところ。短い曲が立て続けに入っていているけど、全てがつながっているようにも聴こえる。ヒップホップとエレクトロニカを、ハイブリッドにせず、あくまで一体化させたこの音に、相変わらず惹かれる。