Albert Ayler

昨日渋谷タワレコの近くを通ったので、今年の初買いをしようと物色。出来れば2006年の新譜なんてのが欲しかったけど、そんなにタイミングのいいものは見当たらない。仕方ないので、去年買い逃したものと、何年も買おうと思いながらも手に入れてなかったものを買ってみる事にした。今、そのうちの一つ、Albert Aylerの『Live in Greenwich Village』を聴いている。

この『Live in Greenwich Village』は、元々は1枚もので4曲しか入っていなかったもの。7年ほど前からこの2枚組みが出回っていた。タイミングを逸して購入していなかったのだけど、この間とあるCDを聴いていて、その中で「Angels」というAylerの曲をやっているのを聴いて、そのライブバージョンが収録されているこのアルバムをそろそろ欲しいと思っていたところだったので、丁度良かった。

『Live in Greenwich Village』の1枚ものは、オレが初めて聴いたAylerのCDで、このアルバムがオレにとってのAylerのイメージを決定付けた(もっとも、どのアルバムから入っても、Aylerのイメージは変わらなかったと思う)。Aylerについての文章を見ると、フリークトーンがどうとか、フリージャズの最前線にいた人としての言及が多い。ところが実際のAylerの音はフリークトーンよりも、その強烈なヴィブラートによるヴァイブレーションと、彼自身の書く曲の美しさに惹かれる。彼の書く曲は、オレはゴスペルに感じる。それは「Amaging Grace」などといった有名な曲にも負けないぐらいの普遍性を持っていると思っている。