Neil Young

よく聴いているミュージシャンの新作というのは、やはり期待を伴って聴いてしまう。事前の情報で、いくらかその作品の傾向はわかるし、聴かなくても、それがどの程度の作品かも大体わかってしまう。それでも初めてその音を聴くときは、ちょっとした興奮を覚える。

Neil Youngの新作『Prairie Wind』は、やはりどのような作品か、事前に分かっていた。名作といわれる『Harvest』とその続編『Harvest Moon』と続いた3部作の最終作という事らしい。

作品は、穏やかな雰囲気を感じる。正直、ボーッと聴いてると、眠くなる。でも実際は、脳動脈瘤が見つかり、その手術が行われる前に、もしかしたらこれで最後になるかもしれないという思いで作られたもの。という事を知っていても、やはり感じるのは、焦燥感ではなく穏やかな音。『Weld』が好きという時点で、オレがNeil Youngに求めているものがなんなのかわかる人にはわかると思うけど、そんなオレが聴いても、この穏やかな表情に心地よさを感じる。

Neil Youngの作品を聴くとき、その出来不出来にとらわれる必要は無いのかもしれないと気付いた。その時の心情を曲に託すのがNeil Youngだから、ここにある音は、今の彼の偽らざる心境なのだと思う。



で、わざわざ待って、日本盤を購入したのに。DVDに字幕無しかよ、何の為に高い金出したと思ってるんだ?