Nils Petter Molvaer

前作の『NP3』はちょっとマンネリ気味な感じであまり繰り返し聴くような事が無かったという事もあって、ずいぶん久しぶりに聴くような感じがする。Nils Petter MolvarやBugge Wesseltoftの様な新世代のノルウェーのジャズは、ヨーロッパらしいストイックな装飾と、打ち込みなどの音を上手く取入れたというイメージが強い。

新作の『ER』も、従来のイメージを大きく覆すようなものは無い。それでも何故か、『NP3』に比べてこれを聴く回数は増えている。多分、『NP3』に比べるとどこか微妙な変化が出ていて、そこが今のオレに響くだろう。それと、Sidsel Endresenの歌が入った曲があることも大きい事は言うまでも無い。



Nils Petter Molvarの繊細なラッパの音は、Miles Davisを思い起こさせる部分が多い。今度は、アコースティックな編成での作品を聴いてみたい気持ちになった。