Culture Club

何を今更と思うかもしれないが、Boy Georgeのコカイン所持による逮捕というニュースを見て、「何やってんだか・・・」と思いながら、唯一持っているCulture ClubのCD、『The Best of Boy George & Culture Club』を聴いてしまった。昔を懐かしがるつもりは無いのだけど、オレが中学生の頃に聴いていたヒット曲を改めて聴いてみたりすると、気恥ずかしさと思わぬ発見があったりして、なかなか面白かったりする。それぞれ、適当なベスト盤が一枚あれば事足りるというのがあの時代の音楽で、オリジナル・アルバムを聴く必要は無い(ものが多い)。でも、『80s』というタイトルが入ったコンピは軽薄な気がしてイマイチな気がするが、それが80年代らしい気もするし、ベスト盤すら要らないようなミュージシャンのものを聴くなら、そういう選択肢も有りかもしれない。

The Best of Boy George & Culture Club』を購入した時は、なんとなくCulture Clubを久々に聴きたい気分で、とりあえず彼らのヒット曲がほぼ入っていて、それにプラスBoy Georgeのソロ名義の「The Crying Game」(同名映画の主題歌)が入っているものが欲しかった。その基準の中で、個人的にジャケットがまともに思えたのが購入したベスト盤で、Ram Jam WorldのRemixなんかが入ってるけど、そういう無理に作ったようなRemixは、はっきり言って蛇足。まあとにかく、改めて彼らのヒット曲を聴いてみると、その曲の良さをあらためて実感する。AOR的なニュアンスも強いし、近年は、Blue Eyed Soul的だったと表現もされる事も多いという話に頷ける部分も多い。個人的には、Blue Eyed Soulという言葉はもう少し力強いイメージがあるので、どちらかというと、Blue Eyed Disco(オレの造語)という言葉の方が似合う気がするけど。そしてBoy Georgeのソロ名義の「The Crying Game」は92年ぐらいに発表された曲だと思うけど、80年代の良さが詰まった、時代を代表する名曲だと思う。この曲によって、80年代というハイプな時間は確実に終わったと思った。



で、なんでオレがBoy Georgeの逮捕にこんなに反応したかと言うと、たまたま最近『The Crying Game』(勿論映画の方)のDVDを見たからだったりする。この映画は、IRAのテロリストのラブ・ストーリーなのだけど、ちょっと普通じゃ無いところもあって、なかなか面白かった。そしてこのDVDは無修正版なので、一瞬「えっ?」とか思うシーンがあるけど、まあ、そんなに大したことは無い。でも一応、淑女な方はお気をつけ下さい。

これ見るまで気付かなかったけど、この程度なら今時の日本ではOKだったんだなあ。流石に『Brown Bunny』の無修正版は無理だろうけど。