Altered States

という事で、Altered States結成16周年記念の二日目に行って来た。今日の客の入りもまあまあで、ギリギリ立ち見がいないぐらいだったと思う。ちなみに昨日も同じ感じ。ただ、なんとなく客層が、いつもと違う感じがした。それはいいとして、今日はいよいよSantanaの『Lotus』を完コピの日。と言ってもオレは、『Lotus』どころかSantanaを知らない・・・。なので完コピされても、よくわからない。仕方ない、とりあえず今日は、いつもと違って曲を演りまくるAltered Statesを見届けよう。



Altered Statesだけでは『Lotus』の再現は出来ないという事らしく、ゲストで岡本洋(オルガン / フェンダーローズ)、岡部洋一(パーカッション)、Samm Bennett(歌 / その他)が加わっている。ゲストの日本人二人は名前も初めて聴いたような人達で、「ふうん」というぐらいな気持ちしか持ってなかった。1stセットの冒頭、内橋和久が「今日はサンタナバンドのライブに・・・」と、相変わらず余計な事を言う。演奏が始まる。おお、確かにこれは、知らない曲だけどSanataっぽい。知らなくても、なんとなくSantanaのニオイがする。ラテンのリズムが繰り広げられるのだけど、芳垣安洋がラテンのリズムを叩くなんて、なんか可笑しい。そして、パーカッションの岡部洋一の熱いリズムで盛り上がる。ラテンの激しいパーカッションの連打は、見て聴いて、かなり気持ちが盛り上がる。やっぱ、ラテンにパーカッションは効果的だった。そして、フェンダーローズのソロを聴きながら気が付いたのだけど、よく考えたら、生でフェンダーローズの音を聴いたのは今日が初めてだった。なんか、得した気分。そして、一応歌うという事で来ていたSamm Bennettは、数小節ぐらいしか歌うところが無くて、それ以外は色んなラテン御用達の小物の楽器で、賑やかしをしていた。

1時間ぐらいで1stセットも終わり、15分ぐらいの休憩を挟んで2ndセット。2ndセットは、芳垣安洋が一人で出てきて、ドラムソロを始める。こういう演奏になると、さすがにジャズっぽい感じで、なかなかいい感じの滑り出し。その後メンバーが全員登場し、『Lotus』完コピの第二幕が始まる。いくつかの曲では、その曲のイントロ部分で客が歓声を挙げたりしていて、「この人ら、『Lotus』知ってるんだな」とか思う。

そして気が付いた。もしかして、今日のこのちょっと違う客層、Altered Statesというより、Santanaのコピーという事で見に来ている人達がいるんじゃないか?、それはそれでいいのだけれど、もし今日初めてAltered Statesを見た人たちは、このバンドを勘違いしてしまうのだろう。芳垣安洋のラテンのリズムにも驚いたけど、内橋和久も官能的なギタープレイをやったりして、この路線ならブルーノートで演奏しても違和感無いと思う。それと、ところどころ、どうしてもAltered Statesの顔が覗くところがあるんだけど、いつもならそこから展開しそうなところを今日は抑えていて、ちょっと笑えた。



昨日の強烈な音と今日のラテンっぽい音、この落差はなかなか。そして明日はいよいよAltered States単独での演奏。なんやかんや言って、やっぱ明日が一番の楽しみだったりする。