Fantomas

Fantomasの来日ツアーの初日になる9/5、渋谷クアトロに行ってきた。

19:00スタートで、まず前座のZUというイタリアのバンドが登場。名前も初めて聞くバンド。事前情報で、リフを中心とした組み立てで曲を展開していくという事だった。そして、その通りのバンドだった。なんていうか悪くは無いのだけど、音に色気が無さ過ぎで、正直言って、二曲も聴けば十分満腹だった。ドラム+ベース+バス・サックスという編成なのだけど、このバス・サックスという楽器、とてもメインを張るような音ではない。そして、リフの組み立てというと、オレにはどうしてもBattlesが頭に浮かぶので、アレぐらいのリフが作れなければ、今のオレの耳には辛い。明日、というか今日(9/6)、Altered Statesとダブルバンドという形で共演するらしいので、しっかり勉強していただきたい。



約40分ほどで前座が終わり、20分以上のセットチェンジを得て、やっと本命Fantomasの登場。実は、今回のライブを見に行く事、正直言って少々足が重かった。オレはそんなにFantomasというバンドが好きなわけではなく、どちらかといえば、Faith No MoreやMr. Bungleの方をよく聴いていた。いつのまにかオレのMike Pattonへの興味が薄れて行ってしまった為、Faith No MoreとMr. Bungleのどちらも、ライブに接する事も無く解散。その後Mike Pattonは、いつの間にかFantomasとTomahawkというバンドを立ち上げていて、それに気が付いたオレは、ここ2〜3年程の間にまたMike Pattonの音を聴くようになった。それでもFantomasをそんなに面白く感じていなかったのだけど、ここでライブ見とかないとまた後悔する羽目になるんじゃないか、そう思って、ライブに行く事にした。

そして、いざFantomasのライブが始まると、足が重かった事が信じられないぐらい、このライブに釘付けになった。CDよりライブの方がいいという事は多々あるが、Fantomasは、圧倒的にライブの方が凄かった。このバンド、いったいどういう形容詞が付いているのか分からないけど、オレは、初期のNaked Cityを思い出す。ハードコアの様に短い曲をいくつも演奏するのだけど、その短い曲の中にいくつもの展開を用意していて、そんな曲をライブで完璧に演奏して見せる事に呆気にとられた。ライブは本編50分ちょっと、アンコールに2〜3分程度の曲を1曲と、決して長くは無いけれど、その充実ぶりを考えれば、そういう事は問題じゃない。ホントはこの段階で断言したくないれど、恐らく今年、オレが見たライブで最高のライブになると思う。