Amos Lee

Amos Leeの1stアルバム、『Amos Lee』を聴く。ちょっと前に試聴してなかなかよさそうな感じだったけれど、店頭においてあるものがCCCDしかなかったので、購入を断念。最近になってamazon.co.jpのものはCDDAであることがわかり、amazon.co.jpから購入。このアルバム、もうジャズレーベルとは呼びにくくなったBlue Noteから出ていて、まあ、Norah Jonesで大当たりした路線であるという事は否めない。普通に考えれば二番煎じなのだけど、でもそれが、必ずしもダメな事ではなかったりする事もある。



全体的にアーシーな感じだけど洗練された音で、所謂AOR的な感触がある。でも、AORの胡散臭さ(嫌いではない)より、もう少し純情な、飾りの無い音に聴こえる。そしてむやみに曲を詰め込まず、11曲で36分足らずの長さがアルバムの聴きやすさにつながっている。時折Dylanを思わせるメロディー(&コーラス)や、「Give it Up」でのハモンドの音の心地良さに耳が惹きつけられる。



新しいといわれる類の音では無い。でも、だからこそ、受け継がれてきた音の良さというものがあって、このアルバムにはそういう音を感じる。刺激だけじゃなくて、安らぎの音も必要な事を再認識した。