The Stooges

The Stoogesの1st、『The Stooges』がリマスター&未発表バージョン集という2枚組み仕様で発売された。当然の如く従来の『The Stooges』は持っているのだけど、レコード会社の思惑にまんまと引っかかって購入。まあ、仕事キッチリのRhinoだし、こういうのは仕方がない。

まずリマスターの方を先に聴いたら、従来のCDと比べて、音圧が上がったという感じがする。ただし、聴き比べたわけじゃ無いので自信は無い。そして未発表バージョン集のDisc2は、最初は「Original John Cale Mix」が興味の対象であったが、実は「Ann」と「No Fun」のフル・バージョンが聴きもの。特に「Ann」は、元々はあんまり気になるような曲じゃなかったのに、このフル・バージョンを聴いて、評価が上がった。



アルバムを聴きなおしていて気付いたのは、Ron Ashetonのギターが凄くカッコイイという事。ブルースギターの影響を感じるのだけれど、余計な音を省いてギターのトーンの魅力でソロを取るところは、速弾きやトリッキーな音を使わなくても、ギターソロを聴かせることが出来ると言う事を認識させられた。今まで、アルバムの完成度の高さで、この1stよりも2ndの『Fun House』の方を耳にすることが多かったが、これからはその比重が少し変わりそうな気がする。

ちなみに『Fun House』も同じような仕様で発売されているけど、そっちのDisc2は、以前に発売された『Fun House Sessions』のダイジェスト盤なので、『Fun House Sessions』を所有しているオレとしては、リマスターのみの目的で買うにはちょっと考える時間が必要。これはただの自慢話。