ECD

去年発刊されていた『ECDIARY』を一気に読む。これはラッパーのECDが3ヶ月間書いた日記を本にしたもの。この本の内容に全面的に賛成ではないのだけれど、共感する部分も多い。そしてこの本の中には、ECDが現在のような活動の仕方に移行したきっかけが書いてあって、それを読みながら音楽を表現する事、それを続けていく事というのは、金儲けが目的でなければ、本来は誰にでも出来る事じゃないか?と、考えてしまう。但しそれは、強靭な精神と意思が無ければ出来ないのだろうけど。これを読み終わったあと、『失点イン・ザ・パーク』という小説を最近出した事に気付いて、これも一気に読んだ。この小説はECDの実体験をもとに書いたものらしく、その中にはECDというラッパーが、そして石田という人間が、何に苦しんで何に心を許したか、赤裸々に書かれている。

『ECDIARY』と『失点イン・ザ・パーク』は、お互いを補足しあっているような関係だろう。これらの本に触れた事によってオレは、ECDというラッパー(&最近はSax奏者でもある)の作品をこれからも注意深く追っていく事が出来る。