2018/6のライブ観賞 7本

6/2
ジプシーズの感想でイチイチはしゃぐ必要はない。前回からいくらかリストが変わっても余計は無くて、けれどマンネリにならないのは完成度が高いという事。ロックを聴き続けてきた客席が必要としたのはジプシーズというロックを演奏し続けてきた演者が作ったミドルテンポのグルーヴ

6/11
梵人譚の圧倒的なスピードはフリージャズの重さを軽減しててそれとあまり聴き覚えの無いそれぞれのソロは繊細というより細かく鳴っているという言い方にしてみてその裏に中山晃子のカラフルなダークで彩ったペインティングが投写され続けた。これ見ての感想は思い浮かびにくい

6/13
Autechreは暗闇での演奏でそれはスマホなんかの使用を制限して音楽だけに集中させる演出だと思うんだけど日頃からライブをスマホなんかで撮影してる輩をウザく感じているのでライブという場でのベストな選択だと思ったし、音楽だけでライブを成り立たせるAutechreは他に対して差を持っている

6/17
Atsuoソロはエレクトリックとキツメのパーカッションの音からハードなノイズに展開。オレにはBorisよりもこっちの方が刺激的だったのでちょっと遅れて入場したのは失敗
Merzbowl x Mats Gustafsson x Balázs Pándiはマッツがあまりサックスを吹かず卓でノイズかまして辺り一面ノイズだらけの中から聴こえてくるPándiのビートは単純化されたように聴こえるんだけど音の強さはPNLより印象的

6/22
新しい町蔵の歌は大阪なんかのあんまりシリアルは恥ずかしいのでというのが無くてラブソングのように聴こえてくるけどバンド名が「汝、我が民に非ズ」とかのひねくれがあるからあれでいいんだろうとか考えずに「お前の頭を開いてちょっと気楽になって楽しめ」って事か

6/24
本田珠也と瀬尾高志と須川崇志。ドラムとアコベ2人という組合せはやっぱり特異だけど、瀬尾はちょろっとピアノを弾くし須川は同じくピアノとチェロと笛も扱うし本田が初めてハーモニカを吹くのを見た。なので結果的には芳醇な音色だったけどそれじゃない時のドラムとアコベ2つでの演奏も縮こまったものとは違う。まあ要するに色々でなんとなくAEOCのドコアな展開にも思った。このユニットは継続して欲しい

6/27
フルートで静的なのかましたあとアップライトの下に潜って弦にアプローチする石橋英子とアコギで色んな音と演奏を奏でる秋山徹次の音はハード気味なフリーインプロだけど、珍しくシリアス気味なマコ・クベックが細部にユーモアを挟み込むのであまり知らない即興という仕上がりだったと思う
2ndのマリリヤの歌と畠山祐介のギターはカーリン・クロッグとスコット・ウォーカーとスリッツとアラビックとインダストリアルなんかが頭に浮かんできてそれに型のない鈴木余位の映像があって、オルタナというのはこういう事だと思った