2015/08のライブ観賞 11本

8/2
なんてーか、オキシドーターズってやっぱ枠がちょっと違ってて、パンクを下敷しててもそことは馴れ合わない音。2ndの頃のフリクションが唯一近い感触。けど、あれには無い感覚が今の音してる。
わかりやすく個々の音が活きてて、Youのアヴァン含みのギターはまたしてもオレがヘロヘロするやつだけど、GUNのベースも結構攻撃的だし、テツのビートは半端ない。そこに誰よりも感情的にルビーの歌声。このバランスがオレがこのバンドに惹きつけられる理由かも。
幾つか他のバンドも見たんだけど、アルコールまわってるので端折ります。でも、久々にこの手の熱っぽさの中に埋もれるのは刺激的だし心地良かった。

8/6
道場(八木美知依&本田珠也)とホッピー神山のセッション。オレは神山に即興のイメージは無いのだけど、マジで音楽王だった。 道場は圧対圧みたいなの得意としてると思うんだけど、今夜はガーっとじゃ無いのしてて、1stなんてBattlesがKraftwerkをカバーしてるようなキャッチー。
2ndでは八木美知依の歌モノもありつつ、1stよりは幾分アヴァンだけど全体は凄くポップな即興だった。本田珠也なんて一週間前の半分ぐらいしか叩いてないんじゃないか?w 八木さんは今夜も十七絃箏を多様。どうも十七絃に拘りたいお年頃らしいw
ホッピー神山は鍵盤とエレクトロニクスとVJ。VJしながら即興演奏…。なんか、映像も音もあえて1枚フィルターを通してやってみたという感じで、ま、チープと言ってもいいと思うのだけどこれが何か全体の演奏の方向になってた様な気がするぐらいの印象。
んー、やっぱ現場に足向けは大事だな。そうしないとこういう面白さは中々見つからん。

8/9
須藤俊明と山本達久っていう、オルークのリズム隊を山本精一ヤマジカズヒデがそれぞれ共有してっていう、なかなかな面白い考えのライブ。
1stがヤマジ須藤山本。レコ発のライブをシンプルな編成にしたって感じなのだけど、ヤマジのギターが凶悪...。アヴァン系でもこんなキツイ音を出すのはあまりいないし、歌モノにあの音とか、自分の歌だから出来るんだよな。誰かのバックであれ弾いたらマズイだろw
2ndは当然山本須藤山本。ちなみにこの2セット、カタカナで縮めるとどちらもヤマスヤマ。山本精一も歌モノ。ヤマジの悪意溢れる音の後に聴く山本精一のギターは渋いアヴァン。なんかどんどんシンプルな音使いになってきたような気がする。
で、アンコールがやばかった! 山本精一ヤマジカズヒデとリズム隊揃い踏みで「Marquee Moon」と「Sister Ray」やりやがった! ここの盛り上がり半端なくて、終演後はビールじゃなくて外で水かってガブ飲みという羽目になったw

8/14
道場(八木美知依&本田珠也)とトッド・ニコルソンのセッション。3週連続で道場のライブ見た…。 1st、セット全体から出てくる音がヤバめの『至上の愛』を聴いてる気分だったけど、ホントにコルトレーンの曲を繋げたセットだった事が2nd冒頭のMCでわかってなんか変な気分w
2ndは八木さんの歌ものもあって1つの演奏で通した1stとは違った展開だけど、ニコルソンの擦弦ベースがノイジー含みに聴かせる音が印象付けつつ、鼻血出ても不思議はない本田のビートに圧倒されつつ、今夜は20絃箏も多用した八木さんの多彩が絡まってやっぱり圧倒された気分…。

8/18
本編1時間とアンコール30分って分量だったのだけど、曲間が短いのでこっちはずっとリズムにノってる気分で終わった時の汗だくは猛暑が戻った気分...。ジョン・ランドウのパクって言うと、JSBXがロックンロールの現在。今のとこ、オレが知ってる最強。

8/19
予備知識0のIII人というユニット。サックスとドラムと卓モノ。演奏の頭と終わりでチョイ面倒な感じしつつ、多様じゃない感じを間を使いつつタイミングを変えて入れ込んでくる。卓がフィードバックも使いつつ連続した打撃音を使うので、ブッキラボーに音楽的から離れるとこがインパクトしたのかも。
ギターとエレクトロニクスのKim Myhr&ラッパとエレクトロニクスのEivind Lonning。MyhrがFenneszしててLonningがFenn O'Bergしてるというか...。そう思うとそうとしか...。が、Fenneszに似ているというのは悪くない...。
ホントはKim Myhrの「乳酸溜まらんのか?」ってぐらいなギターカッティングが聴きたくて行ったのでそういう意味では当ては外れたのだけど、結局ニヤニヤしたw

8/21
今夜はそら豆も喰わずにメジャーを目指した界隈のヤツに足向けしてきた。ま、色々なので個々の感想は端折るけど、音楽は色々あっていい。拗らせるよりは清々しい。

8/24
月曜早々って気分的にも身体的にも結構キツいんだけど、1年ぶりに大江慎也のライブってなったらとにかく確認しとかんと!って思って居ても立ってもいられなくて「シェルターへー」って町田町蔵の歌を歌いながら足向け。
大江慎也が出てきてそれ見てホッとして、で、いつもの様に走り気味のエレキ1本でロックしまくるのをかまされて、あー、完全復調してるな!って思ってヘラヘラして来た。ロックはやっぱ感情。大江の歌とギターはそれの塊。

8/25
スキヤキトーキョー2015初日、半端なかったw 最初のアウレリオ・マルティネスはアフリカンにラテン含みで、心地良いグルーヴ。なんかキップ・ハンラハンが作ったんか?って感じ。エフェクトなしのエレキがヤバかった。あの、アフリカンのあの音はマジでヤバいです。
目当てのシェイク・ロー。気が付くとオレの周りはアフリカ系、まあ多分セネガル人が十数名。しかも殆どが180cmのオレより背が高いw これはもしかしたらオレヤバい?とか様子伺ったりしたのだけど、ま、結構やりたい放題ではあったけどw暴力的ではなく、せいぜい腕が触れ合う程度のはしゃぎ方。
マルティネスも良かったけど、シェイク・ローはアフロ・ビートまで含んだ汎アフリカンなビートって感じで、洗練された感はマルティネスよりも強く感じる。ベースじゃなくてビートが作るグルーヴってあんなにカッコいいんだな。

8/29
八木美知依&山本達久。1stの方が大きな展開で2ndは細かく変化した印象。この2人の各々の演奏は結構聴いてるんだけど、相性は抜群だと思った。スピード感がカッコいいし、細かい音で展開するところのコントロールが2人ともヤバい。
八木さんとドラムって言うと本田珠也との道場があるけど、それとかPNLとの演奏とか、八木さんはパワーヒッターとの演奏は既にツボを持ってる(はず)。けど、山本達久の多彩との絡みも別の面が出てきてて、、、つうか、達久ってマジでヤバい音持ってるな。んー、なんか纏まらんw

8/30
mn-sax-ruins終わった。頭おかしいんか?ってぐらいアグレッシブw けど、カッチリとくる感じがルインズがベースになってるからなんだと思う。けどやり過ぎw
Hearts&Minds&Junko。Junkoの悲鳴ヴォイスと原田仁のデス。もう地獄絵図っていうかなんてーか、ヤバいものとしか形容が無いヤバさ…。物凄くちゃんと狂ってた。凄い。
最後はDORASTRO。ここはわかりやすい楽器の無いセットなのに、一番音楽の恍惚を持っていた。グッドマンで見ることでドラびでおのレーザーが当初と比べて明らかに変化している事もよくわかった。このセットは名演。