Fishbone Japan Tour 2013

四半世紀前から聴いているもの、が、当然いくつかある。その中で今でも活動が続いているものは、その期間分、思い入れがある。のだけど、そういうのほど、ライブを見てなかったりする。これはなんかよくわからんのだけど、だから今更40も超えたオッサンになったのに、そういうのを見逃さないようにしている。ので、今夜のFishboneは、ホント、個人的にはかなり重要なバンドなのに、今までライブを見ていなくて、今回の来日を知って狂喜乱舞。マジでなんかちょっとおかしい動きをした・・・。だってさ、Fishboneが下北沢ガーデンのサイズで見る事が出来るなんて、全くの想定外。
元々は前座の予定は無かったはずだけど、いつの間にかその設定が加わっている。中村達也とKenKenのSPEEDER-X。おー、これはかなりおいしい。KenKenのベースを聴くの、ちょっと久々。
演奏は即興。KenKenの音は重低音よりはギター気味の鳴らす感じで、ベースとドラムという組合わせだけどボトムボトムしていない。のに、グルーヴしまくり。派手にガンガン攻めるKenKenに対して、達也は少しだけ余裕を感じる。いまや百戦錬磨な達也の雰囲気がいい。で、なんかかなり以外だったのだけど、KenKenはFishboneをかなり好きらしく、小学生の頃から聴いていたとか言ってて、なんか感極まっていて、ちょっと可笑しかった。
してFishbone。あー、意外とあっさりその姿を目にして、でもやっぱ、なんかグッとくるな。『In Your Face』を聴いたのはまだ高校なクソガキの頃だったのだから、そら、グッとくるのも仕方ないか。けど、あのスカな軽いノリで音楽が始まると、感傷的はすぐになくなる。そらそうだ、だって、これを聴きに来たんだから、昔を思い出している暇は無い。と、リズムのとり方が、普段よりも大きくなる。んーホントは、そういう状態は避けたい。こう、もうちょい大人の余裕でウダウダしたい。が、Fishboneの軽妙が、ウダウダを許してくれない。ミクスチャー・ロックって事で知ったバンドだけど、そのカテゴリーには色々いたけれど、Fishboneは他のどれよりもロックから自由になっていて、全くロックとは思えんような状態が続く。中に、時々ヘヴィーなのも持ち込む。けど、ある時期以降のヘヴィーを越えたアヴァン気味な音まではライブの場には無かった。Angeloを中心にした3管はパフォーマンスも多くて、ニヤニヤさせてくれるのだけど、なぜかキーボードの人がわざわざキーボードを抱え込んで演奏したりとか、そういう無駄がさらにニヤニヤさせる。あー、 Angeloはテルミンも使っていて、こういう音楽でテルミンを効果的に使っていて、余技じゃなくて高いスキルだった。で、今のFishboneのギターはRocky George。ちょっと前にここでSxTxを見たんだよな。そのSxTxを抜けてFishboneのギターをやっているGeorgeを同じ場所で見るってのも、なんか偶然ってのが楽しい。で、ある程度過ぎるとなんか体が限界のとこに来ていて、月曜早々こんなはマズイと思いつつ、けど今回だけは視界は確保したくて下がる気になれない。ので、そのままどうにでもなればいいやと、していて、本編が終わってペラペラになって、時間をチェックすると2時間経っていた・・・。あー、なんか、アンコールとか含めてトータル1時間半ぐらいなんだろと、勝手に思っていたのだけど、本編で2時間だった・・・。さらにその後アンコールが4曲ぐらい。勿論汗まみれで外に出る。と、なんか足がツライ・・・。あー、こんな感じはちょっと今まで無かったと思う。ビールも2杯しか飲んでなくて、そういう時、ちょっとコンビニでビール買ってガーっと飲んだりするのだけど、今夜は多分初めて水を買った。水分じゃなくて水が必要だった。それを飲みつつ、足がいたいと思いつつ、普段なら歩いて住処まで買えるのだけど、こんやは無理で、井の頭線に乗って帰ってきた・・・。明日の朝がかなり思いやられる・・・。