Richard Pinhas

名前は知っているけれど、聴いた事がないパターン。あーもしかしたら探したらなんか出てくる事も無いとは言えないけれど、記憶が無いので、もうめんどいのでそれでいい。ってことで、スーパーデラックスに足向け。共演に灰野敬二Merzbow吉田達也。結構豪華。いや、かなり、だな。だからか、この手のにしては、結構な客足。良い傾向。
って事で、こんななので視界は気にせず、頼らずの観賞。1stが灰野と吉田と秋田のトリオ。めんどいので断言。このセットはハーシュノイズ。なので、ここのセットのペースは秋田だったと思う。ちょろっと灰野と吉田は視界に入れることは出来るのだけど、秋田は全く無理な位置。まあなので、ビート以外の音をどっちが出しているのかは、わかるけどハッキリとはわからんし。という状態が心地良い。そんな音の中でも、灰野はヴォーカルを差し込む。今夜はあえて、自分をハッキリさせつつも音そのものは他者に委ねた感じの灰野の持ってるものがクッキリしたと思う。
2ndはPinhasと灰野のデュオ。先に書いたように、オレは知らんかった音なので、ここも多分Pinhasのやり方だと思う。Pinhasはギターという楽器のらしい音を扱わない。ここで灰野はギターを持たず、主にその声。と、あのテルミンみたいな感じで扱う電子的なノイジーなヤツ。あーこれは、オレにはフォークトロニカ。だ。あーこれ、ヤバい。こんなのが聴こえてくる予想は無かった。フォークトロニカに灰野の声が乗る。ヤバいな。美しい、しかないアヴァン。
3rdはPinhasと秋田と吉田。このセットが、ホント、1stと2ndの間みたいな音。ちゃんとそれぞれしていて、そこに灰野が居ないから、またそれぞれをちゃんと耳に出来る。轟音とメランコリックの絡み合い。あーまー、今夜の様な音の中では吉田の音は遠くなるのだけど、パーカッシヴを持ち込んだかのように高い音が続くのが、なんかニヤニヤさせてくれた。
アンコールは揃い踏み。まあ、もうこうなるとなんかこの4者がオレのお気に入りの場所でこうガーっとしているのを聴けるというだけの状態に、なんかヘラヘラして、ボーっとなる。
R.I.P. 吉村秀樹
今日はこのことを西村茂樹のツイートで知ってから、愕然とした。なんだろな、オレはブッチャーズのライブは見ていないのだけど、今年になって、やっぱり見ておこうと思う事があって、WWWで見るつもりだったのを見れなくて、あーでも、今年中には絶対に足向けしようと、思ってた。んー、長くなるので止めとくけれど、でもやっぱショックだよ。次とか今度は誰にもどこにも保障は無いよ。悔しいけどさ、そんなのは無い。だから、今、なんだよな。自分への言い訳は後悔にしかならん。