Sound Live Tokyo 中日 - Project UNDARK

Phewto小林エリカのProject UNDARKによる『RADIUM girls 2011』は、今の日本で起きている状況の原点のところを掘り込んだ作品で、今年リリースされたものの中でもインパクトの強い作品。そのトラックメイクをしたDieter Moebiusを迎えて、その再現が昨夜、『Sound Live Tokyo』の一環でって事で、2日連続東京文化会館小ホールに足向け。
Phewの独特な歌唱とMoebiusの美しいエレクトロニクス。多分このプロジェクトのライブ化という意味で一番重要だったかもしれない、小林の作画を中心とした映像の投射。これらがあのハコの特質と相俟って、不穏で美しく響く。音圧って意味では大人しいものだったのだけど、それが効果的だったと思う。途中、わずかにゲストした後藤まりこだけど、元々小柄がPhewと並ぶ事で余計それが際立つのだけど、まるで小学生のようにも見えるその姿、直立不動から妙に小刻みにリズムを追って、自分の出番が終わって譜面台に付けられていたライトを消して立ち去っていく。その存在感はインパクトがあった。
終わって、しばらく席から立たずにここでの印象を考える。こう、ライブハウスと違うし、次のセットの為に空いた時間が他の客を席から立たせて、スタッフが忙しく動き回るという中、は、なんとなく居心地がよかった。このライブも明らかに稀有。だった。