鬼怒無月・沼澤尚 DUO

金曜の日本代表対アイスランド代表で、先制が前田ってのは、個人的な予想の当りで、ちょっと嬉しかった。出来れば先制点、それも、前半の場合は、FWが取った方が、色々と都合がいいと、思う。ので、前田が先発かどうかもわからんかったけど、Yahooのズバリ予想で前田を選び、当って、なかなかなポイントをゲット出来た。
けど、その試合は見てない。先週の金曜は、『鬼怒無月 3DAYS』の楽日を見に行っていた。鬼怒と沼澤尚というドラムの人とのデュオなライブ。鬼怒のギターはお気に入りなので、それがドラムとデュオというのは、結構興味深い。わけです。
沼澤って人の名前は見かけた覚えはあるけど、音は知らんかった。なのでそれに対する興味もあって、でも割とすぐ、タイプがわかった。その音は強くて大きい。けど、かなりスクエアに叩くタイプ。この辺は好みが別れるところだと思うのだけど、ジャズとかインプロとかを聴く時に、個人的には、そういう音はあまり好まない。ロック、だといいのだけど。で、1stは、この日の為に書いてきたと思われる鬼怒の曲が演奏されたのだけど、かなり、眠かった・・・。半寝状態で、1stは聴き流した・・・。上手いっていう演奏だったのだけど、それがかえって、ちょと、個人的にはきつかったかも知らん・・・。
どうしようかな、、、と、2ndまでの休憩中に考えたりしたのだけど、2ndには勝井祐二が加わるので、展開が変わることに期待。したら、2ndは即興って事で、1stとは異なる展開。鬼怒と勝井は旧知の仲なので、この2人で即興が行われる事は少なくないと思うのだけど、でもオレはあまりそれを見た記憶が無い。そこにドラムの音もあるってのは、ちょっと、理想的な組合せで、やっぱり結果、このセットは面白かった。あー、この楽器の組合せって、偶然だけど火曜に見たYolcu-Yoldaşと同じか、って、気付いた。まあだからどうって事は無いけれど。沼澤はドラムセットだけの中で表現する人で、擦ったり摩ったりってのは全然ないのだけど、ジャジーも全く無い感じなのだけど、多分ブラシとか全く使ってなかったと思うのだけど、正確なビートを刻み続ける。個人的にはドラム・マシーンの様だと思った。多分この音は、その上にのる音が多ければ多いほど、効力があると思う。デュオよりもトリオ、トリオよりもビッグバンド。そんな気がした。けど多分、こういう安定感のある音の上で演奏するのは、その側からはやり易いのかもなあってのを、勝井のヴァイオリンが自由度高くやってる感じから感じた。セッションの時の勝井って、持ち味のあのアゲアゲする音以外も持ち込むわけで、まあそれを聴くと、勝井って奏者が引く手数多な状態になっている事を納得する。で、肝心の鬼怒は、あの巧いギターは作曲されたものの中でこそ活きるって思いがちだけど、即興で枠から外れて弾きこむと、器用だからこそ出てくる音があって、アヴァンとは違うそれ、が、鬼怒というギタリストの個性だよなあって、思う。ホント、巧いよなあ。どこか変なところから入り込んできた音って感じにはならず、ギターを弾き込んで出てくる音、だと思う。
と、結局満喫した後のアンコールは、鬼怒がアコギで独奏。知ってる曲だったけど、曲名は出てこない。けど、アメリカン・スタンダードって感じの曲で、これがまた、凄く良いんだよな。ホントに。
あー、毎度書いておこうと思って時々忘れるけれど、この日は今年13本目のライブ観賞、でした。