Arto Lindsay・大友良英

して、渋谷DUO。オレのチケットの整理番号は30番だったけど、開演予定に到着。当然スタンディングだと思っていたら、なんと椅子が・・・。マジか・・・。そうだと知っていたら、もっと早く来て座ればよかったなあと思いつつ、毎度の立見。けど、この状態のDUOでの立見は結構視界がきつい。なので正直このハコ、あまり気に入っていない。
まあそれはそれで。Lindsayが登場。7年ぶりか・・・と、若干感慨深い気持ちになりながら大友は出てくる気配ないし、どうするんだろうなあ?って思っていたら、なんと弾語り。もちろん、あの12弦なエレキ、で。勿論、普通にコードを押さえるわけ無く、Lindsayが自分で作ったコードを、ミュートさせたような状態で、弾語る。そうか、、、こういう手法があったか!って、思った。あくまでもLindsayのギターでの弾語り。勿論時折、あの音が挟まる。Lindsayの弾語りというスタイルも、既にあったわけか・・・、とか思った。このスタイルで1セット。これで今夜を終わり。ってなっても、モンクは無い気分になった。
2ndは当然大友が加わる。大友の手持ちはギター。で、アヴァンなセッションではなくて、ちゃんと、曲の演奏が連なる。ここで大友はボサノヴァなギターも弾く。大友がボサ・・・。正直、全く想像してなかっただけに、なんか妙にショックだった・・・、大友がボサ・・・。勿論、アヴァンな即興や、それをイントロにしてのLindsayの歌という展開含みで、やっぱ、このセットもあってよかった。この2ndセットでは大友も1曲歌う。加川良の「教訓I」だった。大友が歌うのを、数回、見たけど、最初は歌うことに意味があるってなもんだったけど、その時の印象から比べると、明らかに上達してる。ああ、なんか上から目線な書き方ですみません。でもホントに、良くなってる。時々照れ隠しで笑ったりしてたけど、前は逆にそんな余裕すらなかった。やっぱ、続けると、変化するんだな。まさか、大友の歌でそういうことを思い知る事になるとは思わなかったけど・・・。
1曲ずつのアンコールを2回やってお開き。やはり、Lindsayの音楽は、たらまん。そしてあのギターも、やっぱり、効く。アダルトだけどアヴァンな音楽なので、この人のやる音楽は、多分ずっと、聴く。そういや7年前はトリオ編成で随分数が減ったなあって思ったら、今回は1人での来日だったわけで、こうなると次回はギターを持たずに1人でやってくるか、あるいはあのギターだけが来るのかも知らん。とか、アホな事を考えつつ外にでると物販。Lindsayは『Salt』以降リリースは無いし、大友のも大体わかってるのだけど、一応チラッと見ると、呼び込みのように「Lindsayのサイン入りCD枚数限定です!」って言ってて、何?って思ってみたらなんか見たことの無いジャケで、え?って思って慌ててもぐりこんだら3枚ほどしかなく、意味もわからず手に取った。して、購入。なんか10枚しかなかったらしい。お金を払ってよく見ると、これがLindsayのCDじゃなくて相対性理論の新作だった・・・。なんか・・・。