宇田川の乱

ライアン。
八木美知依ダブルトリオを、ピットイン以外で見るのは初。面子、コピペ。
八木美知依(エレクトリック21絃箏、エレクトリック17絃ベース箏、歌)/Todd Nicholson(cb)/須川崇志(cb,cello)/本田珠也(ds)/田中徳崇(ds)
このバンドを何度か見ているので、それ毎に作りあがっていっているのと、そうなるのが魅力的になっていくのを聴いてきたのだけど、でも、それがピットインの音に馴染んでいたので、ハコが変わると色々変わるかも知れんとか思っていた。で、やっぱ、違う。クラシックスはピットインの様な音圧は無い。それぞれ割と素に近い状態の音になると思うのだけど、その音がなんか、空間的?って言うと意味がわからんけど、そんな気にさせる。それが一番顕著なのはドラムだと思うのだけど、本田中の2つのドラムは音圧が差し引かれているけれど、それがカッコよかった。同じ楽器の2人の個の違いが絡むのが、特に、だった。しかもなんか、田中の音、前よりも強くなっている気がした。
アコベ好きのオレとしては、それが2本並ぶだけでヨダレなのだけど、で、やっぱヨダレ。Nicholsonのブッといのと、それと並ぶ須川の音もガツガツする。須川はチェロも多用していて、またあの音がクラシックスに嵌るんだよなあ・・・。須川には、チェロの独奏集を、CD-Rでいいので作って欲しい。
で、八木さんなのだけど、やっぱ、八木さんの音はこのハコが一番いい。まあそれは好みだと思うけど、オレはクラシックスと言えば八木さんの音を最初に思い出すってぐらい、ここでの八木さんの音が気に入っている。エレクトリックな飛道具も板についてきたからなのか、抑え目に聴こえて、それが更に効果的に思った。しっかしこのバンド、もちろん八木さん主導なはずだけど、全く申し分なくフリージャズ。ってーと、なんか古臭く思ってしまわれそうだけど、違う。箏という楽器が違和感なくこのフリージャズのど真ん中にいられるってのは、このバンドまで無かった。だから最先端でもある。マジで。
このバンドで来月メールスらしいです。メールスって野外じゃなかったっけ? もしそうだとしたら野外で箏か・・・。なんか、聴いてみたいような気持ちと、大丈夫なのか?って、余計な事も思う・・・。その場合、今までとは確実に違う音を作るのだろうか・・・。