Tom Verlaine

帰路レコファン。Ray Daviesの新作『See My Friends』を見つけてニヤ。更にFemi Kutiの新作『Africa for Africa』もみつけてニヤ。更にMadlibの『Medicine Show 10: Black Soul』もみつけたのでもう1回ニヤっとしようと思ったけど、それだとニヤニヤニヤと、1回多いので棚に戻す。そして今夜の本題、Televisionのとこ。『Marquee Moon』と『Adventure』を手に持って考える。悩む。勿論どっちも持ってるのだけど、持ってるのはリマスター前版。紙ジャケ&リマスターでリリースされた時は丁度紙ジャケ戦略に嫌気がさしてた頃だったのでシカトかます。普通のプラケースになってからも、持っているものの音に特に不満は無かったので欲しいとは思わなかった。が、Tom Verlaine来日にあわせて欲しくなった。が、こういう買い物はよく無くないか?、と、思い、悩む。が、よく見るとボートラ付き。そうだったのか!!と、今更気付いてニヤニヤ。偶数だからよしとする。
このところiPodTom Verlaineのソロ作をヘヴィロテ。元々はNYパンクはあまり好まず、UKパンクの連中の方が好きだった。UKの方が音がロックンロールしていた。そこにレゲを取り入れ、Pop Groupの様なヤバイ音につながった。この流れは出来過ぎにも見える。それに比べてNYパンクは、源泉にStoogesやMC5Velvet Undergroundがあるはずなのに音のインパクトは弱かった。優いアートな連中の音というイメージ。TVなんて、VUをやろうとしたけどイマイチ上手くできなくてなんか変な感じになったバンドだと思った。だけどそのうち、あのスカスカな音に慣れる。リフのみの印象しかなかった「Marquee Moon」のヘロヘロなギターソロは、「このあたりはMarc Ribotに影響与えてないか?」とか、勝手な事を思ったりもする。そういう事を思っているうちに、ヘタウマの最初はTVのギターなんじゃないか?って気がしてきて、それでだんだんVerlaineのソロ作も聴くようになった。ロックのギタリストなので、普段フリーとかアヴァンとか聴いていると敬遠しがちなのだけど、Verlaineのギターは個性的で、マッチョな感覚が全く無い。ロックなカタルシスを必要としなかった最初のギター?とか、どうでもいい事ばかりが頭に浮かぶ。