Eivind Aarset

金曜のスーパーデラックスで近くにいかにも北欧な金髪の人が立っていて、背がオレと同じぐらいだったので「さすがに外国人は女性も背が高い」とか思った。その後そのパツキンが移動した時に姿を見て男という事に気付く・・・。ちょっと髪が長くてパツキンだと女性だと思うのは男の願望なのかもしれない。更にその後マーク・ラパポート氏を発見。そのパツキンと話している。男だと気付いた時にもしかして?と思ったのだけど、やっぱそうか、あのパツキンはEivind Aarsetなんだな。間違ってるかも知れんけど。
東京ジャズの召喚で来日しているEivind Aarset。そういう来日があると知った時は地団駄。Aarsetのライブは見たいけど、東京ジャズって・・・。が、明日SDLXで単独ライブ。フェス系は縛りが強いかと思っていたのだけど、フジロックなんかに比べればマシなのかも。
SDLXでライブがあると知ってからは『Live Extracts』を繰り返し再生。Aarsetというギタリストを聴いている印象は、ジャズという範疇に捉える事は出来るけれど、ベースがそこにあるとは思いにくいタイプ、という事。それは時折扱われるノイズの扱いで特に思う。アヴァンという言葉が思い浮かぶけれど、なんかちょっと違う。どちらかと言えばエレクトロニクスな音楽に括られるミュージシャンの扱うノイズに近い雰囲気。そのせいか、Aarsetはギタリストとしてより、その音作りの方が印象的。『Live Extracts』はスタジオ録音よりもトラック毎の起伏は弱いのだけど、全体が通す事でパッケージとしての統一感が強まっていて、ライブという場での演奏がグループの全体主義になっていると思う。明日、その音楽を間近にしながら、Aarsetのギタリストとしての仕事も確認できるはず。

Eivind Aarset 『Live Extracts』