George Braith Quartet

当然、昨夜よりも悪コンディションな状態なのに、ライブ鑑賞。ぶっちゃけ、予約してなかったら行かなかったと思う。
George Braithの知名度は知らないけれど、多分高くない。それは今日の客入りからわかったんじゃなくて、それ以前に、現在、BraithのCDがプレスされていない状況を知ったからで、このライブを見ると決めた時、実はオレも、名前とやっている事の概要は知っていたけれど、録音物を聴いた事は無かったので、ブルーノートからリリースされている3枚のアルバムのどれかを買って予習しようかと思っていたのだけど、amazonでは手に入るのだけどなんとなく今回はそれはイヤな気分だったので、ならば何も知らないままでいい、と決めた。
面子のコピペ。
ジョージ・ブレイス(Sax)小林陽一(Ds)太田寛二(P)小林航太朗(B)
今夜オレが見たのは、ジャズ。前にも後ろにも何かを付け加える必要の無いジャズ。ブレイスホーンという、サックスを2本同時に吹きやすいようにセッティングされているそれを吹くBraith。この楽器はまるで2人のサックス奏者がいるかのようにハモったり、細切れにフレーズを交換しているかのように音が連なる。フリー〜アヴァンに至るような音を聴くのを好むオレから見れば、Braithの吹く音にはアグレッシヴは無い。曲のテーマなのかアドリブなのかわからないソロ。だけど、それを丁寧に、考え込みながら音にしている。この雰囲気は、高橋悠治がアドリブしている時の姿を思い出させた。力技や意のままに流れるアドリブは勿論大好きなのだけど、恐らく楽器の特性もあってそういう風に吹ききる事のできないであろう不自由さが、誰にでも説明の利くようなジャズという単語で終わらせる事の出来る音楽でありながら、飽きることなく2セットとアンコールに付き合っていられた理由な気がする。