Bill Laswell presents ... TOKYO ROTATION 4 初日

今年の『TOKYO ROTATION 4』のスケジュールが出て、チェックして、相変わらず高い通し券に気落ち。が、持ち直して、初日は通し券を購入。ピットインで灰野敬二。ありそうで、(今までにも)あったのかどうか知らないけど、オレはピットインに立つ灰野を初めて見る。しかもドラムに中村達也、これだけでも理由になる。そしてもう1人のギター大友良英と、ベースで冠のBill Laswell

Laswellの重低音がグルーヴし続け、中村が下に叩きつける。その上で、灰野は感情のままにギターを掻き鳴らし、灰野の影になりながら時々らしいアヴァンを担ぎ込む大友。基本、これが2セットの全て。
とにかく、音を敷き詰めまくる灰野に圧倒される。今までにも何度も灰野の演奏は見ているけれど、ここまでギターに拘った演奏は見ていなかった。時折あの独特なヴォーカルも交えてくるけれど、それも含めて灰野の根底にロックが見えた。アヴァンとは違う感情の噴出し、あの感じはピットインの様なハコで見る事は無い。どこまでも終われない感じがサイケデリック
珍しく立ってギターを弾く大友の姿を思い出しても、やはり今夜はロックだった。只管叩き続けることを要求された中村は息切れせずに乗り切った。変化球を必要としないあのワイルドがあったから、灰野の感情も剥き出しに出来たはず。そしてグルーヴし続けるLaswellは、自分を目立たせる事を考えるでもなく、そこで起きている音楽に関与。2ndの冒頭やそれ以外でも時折、メランコリーなフレーズをかまし、またしてもLaswellにJacoを思う。