井野・今井

ピットイン昼の部、で井野信義と今井和雄のデュオ。とうとう2人きりの編成で演奏するようになってたようです。



千野秀一のピアノを加えていた時はインプロ的な演奏から、徐々に曲をやるようになってきつつあるのか?と思ってたのだけど、今回は完全に曲、ジャズ曲の演奏。メインはMonkの曲で、1stでOrnette、2ndでCharlie Hadenの曲を1曲ずつ。



2人になることは、個人的には理想的。ソロほどの緊張感は外せて、それぞれの音も不足無く聴ける。対象が優れた奏者であるほど、この編成は映える。



全く理想的な演奏。過ぎることの無い過激。そしてどうしようもなく美しく響いた、2nd冒頭の「Crepuscule with Nellie」。メロを忠実に弾く今井のギターと、アブストラクトに歪めてくる井野のアルコなベース。音の対比が今井トリオの様で、方法論をこっちに持ち込んだんじゃないか?とか邪推。