Tortoise

Tortoiseの新作が出ると手にする。時々、なんでTortoiseを聴き続けているのかよくわからない。少し独特な音質(これはJohn McEntireらしいって言ってもいいのだろうか?)以外に、特にこれというわかりやすい特徴は余り無い。

新作『Beacons of Ancestorship』もやはりそんな。前作『It's All Around You』からここまでの間に、個人的にはJeff Beckを聴きなおす機会があったのだけど、そのおかげでTortoiseの一面であるフュージョンっぽさは、そういうジャンルよりも『Blow by Blow』とか『Wired』のJeff Beckっぽいなと思うようになった。まあそれもフュージョンだけど。

生々しいというよりブレイク・ビーツ的に響くリズムは、リズム隊が2年前に『Bumps』を作ったけれど、あれの成果は持ち込まれていると考えていいはず。

特に難解だったりアヴァンギャルドだったりという事は無く、ロック的なグルーヴ満載でもなく、達者な連中にも拘らずこれ見よがしなテクのひけらかしも無く、キャッチーな楽曲が詰まっているわけでもない。なので妙に冷静になったオレとしては繰り返さないんだろうと思っていたのだけど、結局結構聴いていて、まあそれは今まで聴いてきたTortoiseの作品でもそうだったし、どこかを鷲掴みしたりはしないのだけど、微妙に引っかかってくる。ジャケットも気に入っている。やっぱりよくわからん。



これがJeff Beckっぽいと思う。違う?







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Tortoise 『Beacons of Ancestorship』