Brassticks

自己ログをチェック。前回Brassticksを見たのは今年の2月。もちろんピットイン。7ヶ月ぶりの今夜で4回目。か。



一応まず面子。リーダーでトロンボーン青木タイセイ、トランペットは佐々木史郎と、松島啓之から変わった(というか最初に戻った)中野勇介、バス・トロンボーンの堂本雅樹、チューバのGideon Juckes、ドラムの芳垣安洋

Monkの「Let's Cool One」で始まる。5管+ドラムは、小さなビッグバンド。

この後はWeillの『三文オペラ』の曲が続く。Weillの『三文オペラ』は6月の芳垣の4daysの3日目、タイセイ入りのアコースティックなジャズ寄りの編成でもやっていた。ちょいおとぼけなタイセイのMCと曲の歌詞について芳垣の解説が曲間にある。そしてJobim(個人的にはJoaoだけど)の「One Note Samba」で1stを締める。



2ndはJobimの「If You Never Come to Me」で幕開け。続いてMonkの「Brilliant Corners」はこの編成に嵌りすぎ。カッコいい。この後はちょっと曲順曲名共に不確かなのだけど、タイセイの「One Morning」、そしてMonkの「Rhythm-A-Ning」、「Hackensack」、本編最後はタイセイの「Colombian March」。アンコールもタイセイの曲(ラテンな叙情性のある曲)だったけど、曲名は覚えていない。ちゃんと曲名と作曲の紹介があったのでその時はキチンと頭に入っても、帰ってくるまでに忘れている・・・。



佐々木と中野が担当するトランペットはサックスがいてもジャズでも主役になりえるけれど、この中で聴くとまた違った印象になるし、タイセイのソロも脇で出ている時より当然堪能。バス・トロンボーンの堂本はソロの部分より、タイセイとのデュオ状態の時により音色の持つ個性が浮き彫り。この独特に大きく貢献しているJuckesのチューバはソロでも存在感もハッキリ残る。

そういう金管のアンサンブルとソロが万遍無い中、カリブな響きを持った芳垣のドラムの持つアクセント。



1stの「Let's Cool One」からWeillの曲が数曲演奏されたこの間は、フィルム・ノワールという言葉の様な印象。ベースの弦楽器がいないことによる独特の音圧がそれにする。だけどその後はジャズ的な音圧も思わせるような演奏に変わる。そのジャズ的なという面もWeillの曲を演奏している時のムードが無ければそういう風に思うようなものではないかもしれないけれど、2つの側面が感じられたライブ。夜以外の時間帯でも映えそうなこのバンド、結果的にはオルタナだと思う。