芳垣安洋4DAYS: 高田漣BAND

今年で3年目の芳垣安洋4days、当然ピットイン。今夜が初日。



芳垣名義の4daysでありながら、高田漣BANDのライブ。余裕だよなあと思う。

面子は、リーダー扱いの高田漣はギターと卓モノと歌唱、ドラム中心に少し色々の芳垣安洋ヴィブラフォンと色々の高良久美子、ベースの鈴木正人



1stはアジアとかエキゾチックとか環太平洋とか、そういう言葉を用いての演奏。クロンチョンやカリプソ、Bing Crosbyの曲とかElvisnの「Blue Hawaii」、YMOの「Cue」等、抜かりない演奏が続く。

高田のラップスティール・ギターの独奏で始まった2nd。このセットでは12月にも聴けた高田自身の曲も演奏され、さらにまたしてもBing Crosbyや、これまた12月にも聴けたBrian Enoの「By This River」とか。自作曲の「Another Day」、「Pop Music」、「The rusty old trailer」等も。



1stのワールド・ポップ音楽な展開も、演奏が洗練されているので聴かされている感は無くて、2ndもあわせて本当に気持ちよく聴けた。J-Popとは違うPopを日本人がやっている。わかるようなわからんような感じだと思うけど、感覚という事で。

個人的には2ndの高田の自作曲に、より面白さを感じた。高橋幸宏の影響が強いのだけど、オレはYMOの歌ものは殆ど印象が無いし、さらに高橋のソロも全く耳にしていない。だけどSketch Showは結構好きだった。なので「Cue」のカバー等も含めて、Sketch Show的だなあと思ったのだけど、歌い方とか歌メロも含めた曲の雰囲気だけでなく、高田の扱う卓モノの装置が発する電子音(?)が、コーネリアス的だったりして、それで余計にSketch Showだと思ったのだと思う。

そして何より驚いたのは、高田の口からDerek Baileyの事について出てきたこと。一時期かなり影響を受けたらしく、「The rusty old trailer」は、Baileyの事を下敷きにして書いた曲だとか。勝手な妄想の、Baileyのアナザー・ストーリー。ほんの少し、3音ほどその影響の音が含まれていた。



アンコールは高田と芳垣のデュオ。ここまで日本語の歌を歌っていなかったという事で、日本語の歌。でも、英語の方が高田には似合うかも・・・。

まあそれはいいとして、高田漣というミュージシャンの作る音楽を気に入る事に決めた。物販でCDを買おうかと思ったけれど、MCの感じでは持ってきてないようだったので、そのまま帰宅。で、HMVにオーダー。こうやって面白い音楽がインプットされる。