Naohito Uchiyama

購入してウチに持ち帰って、改めて手にしたものを見ていて、「何でこれ買ったのだろう?」と思う事時々。



Naohito Uchiyamaの『The Sun Also Rises』を購入したのは今年の1月だったと思うのだけど、これもよくわからないのに手にしてしまったと思った。けど、整理してみるとなんとなく理由がある。それは昨年の話題作、Carl CraigMoritz von Oswaldの『Recomposed by Carl Craig & Moritz von Oswald (Music by Maurice Ravel & Modest Mussorgsky)』が個人的にはイマイチだった事につながる。Carl Craig絡みの新作で、しかも世評の高いこの作品、期待して手にして、全く面白くなく、なんだかなあという気持ちになった。もう、こっち系はいいかと思った。それでもなんとなく手にした『The Sun Also Rises』は、多分何かをこれで補えるような勘が働いた。のだと思う。その時点でオレはUchiyamaの事はインプットされていなくて、ウチに戻って調べて、1stがTBHRからリリースされている事を知り、さらにオレの手元にもある『Only for the Mind Stone Long』に2曲収録されている事を知る。少なくても1度は音を聴いている。けれどインプットされていないという事は、興味の対象になっていなかったという事。



再生してすぐに思う。これはデトロイト・テクノJuan AtkinsKevin Saunderson、そしてDerrick Mayから連なる音の系譜。Carl CraigUnderground Resistanceが一度継いだそれを、変化させるでもなく、そのまま引き受けたかのような音。探せばどこかに目新しさがあるかもしれないけれど、めんどくさいのでいい。受け継がれてきたものは、やっぱり強い。下手な小細工よりも、ハッキリとしたポイントのあるこのスタイルの方が、余計を省ける。









Naohito Uchiyama 『The Sun Also Rises』