大友良英 / 山本精一

ノイズ大好きな2人のギタリストによるデュオ集『Guitar Duo』。この組み合わせは昨年ライブで見てしまったので、この作品も購入後、1曲目だけ聴いて放っていた。

その1曲目は、お互いのフィードバックが絡みあう。だけど『Core Anode』を聴いた後の作品だったので、音圧では引けを取ってしまうせいで、この後も同じ展開だと思ってここで止めた。

改めてその1曲目を聴くと、2つのフィードバックの絡み合いは整理された音で、これも轟音ではあるのだけど、考える隙間は与えてくれる。わかりやすく言えばLou Reedの『Metal Machine Music』系統。なんとなく、この時期に似合ったりもする。

続けて2曲目。いきなり様相が変わる。アコギでのフリーインプロ。これは・・・、オレの大好きな音。Baileyライク。まさかこの展開になるとは・・・。

3曲目。またしてもフィードバックの絡み合い。だけどこちらは抑えた音。ロングトーンというよりドローンな音。しかし、ドローンって何故か良い感じだよな。これが良い感じに聴こえるのって、なにか人間の生理的な部分と関係しているんじゃないだろうか? 誰か偉い人が調べてないか?

4曲目もアコギなフリーインプロ。2曲目よりこっちの方がふざけた音が入っていて、ユーモア感有り。

個人的にはアコギなフリーインプロだけの作品と、フィードバックなノイジーな作品が別個だった方が聴きやすいのだけど、構成としてはこっちの方が飽きないかも。









大友良英 / 山本精一 『Guitar Duo』