The Jon Spencer Blues Explosion

結局ロックだと思う日々。それもプログレとかヘヴィメタとかオルタナとかそういう鬱陶しいモノは外して、わかりやすくカッコいいやつ。曲も短め。そういう音を体が欲する。これはあーだこーだと、そういう事がウザいと思うと、JSBXを聴く。正確には他にも色々あるけれど、なんとなく今はJSBXな気分。

Orange』がリリースされた時、輸入盤屋でその銀色のジャケットがやたらと目に付いた。それなりに売れていたと思う。その『Orange』がリリースされた少し前にNirvanaが終わっていたという事もあって、なんとなくロックが一段落着いたような空気だった。オレ自身もNirvanaがいた頃はそれが大きく自分に影響しているとは思って無かったけれど、そうなってからはやはりあのバンドが大きかった事に気づいたりしていた。『Orange』はそういう重苦しい空気を変えた(と思う)。Pussy GaloreをやってたJon SpencerにとってはNirvanaは後発のバンドであり、それが在る無しは知った事じゃ無かったはずだけど、『Orange』のざらついたロックのシンプルなカッコ良さは、ヘヴィーな音に慣れ親しんでいたものの気持ちも掴んだと思う。

Elvisを思わせるエコーの効いた男らしい歌声、短い楽曲、猥雑な音、要するにガレージな感触。ヘヴィーに音が鳴ってもドロっとしてなくて、でも当然爽やかなわけは無い、只のロック。ここのところ新作とかライブの情報もなく、Jon SpencerはHeavy Trashでのライブで来日してたりするのでJSBXはどうなるんだろうと思ってなんとなくタワレコで棚を見てみると『Jukebox Explosion』を発見。一瞬怪しげなものに見えたけど、日本盤も出ているのでどうやら正規のものだとわかり購入。「Rockin' Mid-90s Punkers!」というサブ・タイトルが付いている事からわかるように、90年代中盤辺りのJSBXの手に入りにくいものをコンパイルしたものでファン向けのものなのだけど、どれを聴いても差が無いとオレは思っているので、この作品も勝手に新作だと思って聴いている。とにかくカッコいい。









The Jon Spencer Blues Explosion 『Jukebox Explosion』




スペイン国民及びスペイン代表のファンの皆様、おめでとうございます。

結局なんとなくドイツが勝ってしまったというオチになるんじゃないかという危惧もあったけれど、見ている者を惹きつけるスペインのサッカーが勝った事をオレも嬉しく思う。

実際には色々ケチをつけたいところもあるのだけど、それを言うと負け犬の遠吠え確定なので止めとく。けれどオレの記憶では、EUROを制したチームは2年後のW杯での優勝は少ない。スペインが優勝した瞬間に他のチームは2年後が始まったわけで、ここからオランイェの2年後をオレは楽しみに待つ。

今回のスペインのサッカーは、細かくつないでフィニッシュの瞬間をスルーパスで決めるというパターンだった。ドリブルによる崩しがエゴイストによる手段だとすれば、スペインのサッカーは正しくチームプレイのサッカー。だけどこれは選手だけではなく、監督を含めたチームスタッフが揃ったときに完成されるもので、今後のスペインの懸念は、アラゴネスが監督の座を退くという事だと思う。それをスペインが超えてくるのかどうか、その2年後の姿は楽しみだけど、それをオランイェの破壊力溢れるサッカーが上回る事をオレは夢想中。