Joe Lally

FugaziのJoe Lallyの2作目『Nothing is Underrated』を、時々思い出したように耳にする。多くの時間は忘れているという事なのだけど、それはこの作品に(前作の『There to Here』もそうなのだけ)キャッチーな何かが欠けているからで、Fugaziというバンドのメンバーの作品として聴くには少々難しいという気持ちがある。ならばFugaziから切り離して聴けばいいのかもしれないけれど、そんな事が出来るわけはない。

前作と同じく、あくまでもベーシストとして、それを音の真ん中に定位して歌う。歌うといっても元々歌う人ではないのだから、その歌声に求心力は無い。でも何故か途中で止める事なく聴き続ける。それはオレのFugaziに対する大きな気持ちがあるからなのか、それとも気付きにくい魅力がこの作品にあるからなのか、手に入れて半年以上も経つのに未だにわからない。









Joe Lally 『Nothing is Underrated』