Levon Helm

The Bandはそれなりに聴いているけれど、そのメンバー達のソロに関しては、Robbie Robertsonのものを少し聴いた事がある以外は全くフォローしてなかった。だけどLevon Helmの『Dirt Farmer』が新作として並べられているのを見て、そのジャケットの雰囲気に惹かれて手にした。

トラディショナル・ソングを多く収録したこのアルバムから聴こえてくるのは、予想通りのアーシーな音。オレが一時期というか、割と最近までなるべく聴く事を避けていたような音。アメリカで生まれたわけで育ったわけでも、足を踏み入れた事すらないのに、何故か懐かしい気分にさせる。普段アヴァンギャルドとかフリーとかプログレッシヴとかエクスペリメンタルとかパンクとかグルーヴとかジャジーとかプリミティブとか、そういうタームを好んできたにも拘らず、そう言葉とは関係の無い体に染み付いた音を表現されるという事に対しては全く抵抗出来ない。今は特に「Anna Lee」が、どうしようもなく耳に残る。









Levon Helm 『Dirt Farmer』