The Core

The Coreというグループの『Blue Sky』というCDが、渋谷タワレコ5Fのジャズフロアでディスプレイされているのを見て、「なんて場違いなジャケットだ」と、思わず手にとって見たら、ライナーはマーク・ラパポート氏。これは買いと思い、よくわからないまま購入。そしたらMZN3のサックスKjetil Mosterが参加しているグループだった。

音は思いっきりスピリチュアル・ジャズフリー・ジャズといってもいいと思うけれど、明らかにJohn Coltraneの『A Love Supreme』以降の流れを汲んでいて、Pharoah SandersやDoug Carn等のスピリチュアリティーが基本になっている。もちろん、アフロ・アメリカン的な黒さは足りないけれど、その分The Coreは洗練されていて聴きやすい音。

ついでに。フリー・ジャズではなくあえてスピリチュアル・ジャズと書くからには、その違いを聴いていて感じるからなのだけど、その違いの部分というのは何かと言えば、勿論曲調が大きな割合を占めるけれど、個人的にはピアノの音にそれ多くより多く感じる。同じ曲でも、ピアノ入りかどうかで、スピリチュアル度数が変わるような気がするというのが、オレの考え。











The Core 『Blue Sky』




相変わらずだらっと聴いていると、なんとなく聴き覚えのある曲がある。けど、一々何だったか思い出すのも億劫なので気にしなかったのだけど、www.grinningtroll.comで何となく曲のデータを見ていて気づく。オレが聴き覚えのあった曲は、日本盤のボートラの「Zaire」で、この曲元はトラッドながら、実際にはCourtney Pineが『To the Eyes of Creation』で編曲して録音したものをカバーしたものだった。あまり曲を覚えないオレでも聴き覚えのある曲なのだから、そのメロディーラインは印象的なものと言ってもいいはず。だけどPine、それこそ一昔前はクラブ音楽とジャズの融合という題目に対して最も積極的で面白い音を作っていたのに、いつの頃からか個人的にはあまり聴く事が無くなった。昨年も『Resistance』という新作が出ていたけれど、いまのところこの作品は購入に至っていない。