Battles

2年ほど前にBattlesを初めて聴いた時、とにかくこのバンドの音にハマりまくった。バンドの音を一言では片付けるのは難しいけれど、一言で言えばこのバンドの音はミニマル・ロックという事になる。端正なリズムと激情を抑えたギター。そこから生まれるグルーヴは、黒くないけれど固くもない。このバンドだけが持ち得たグルーヴを生み出している。

割と最近発売された『EP C / B EP』は、以前発売されていた『EP C』と『B EP』に、『Tras』というシングル扱いの盤を加えたもの。オレには必要の無いものだけど、この機会にさらにBattlesの音に触れる人が増える事を期待。







Battles 『EP C / B EP』




ミニマルなロックといえば、King Crimsonの『Discipline』あたりを思い浮かべるけれど、妙にポップな感触のあった『Discipline』とは違い、Battlesの音はストイックに感じる。そのストイックさはReichとの共通事項だと思う。そしてBattlesには音響的といえるような曲もあり、それはTyondai Braxtonが持ち込んだものだと思うけれど、ミニマルなロックと音響的な作品が違和感無く同居しているあたりに、このバンドの現代性が感じ取れる。