Public Enemy

昨年末に新作『New Whirl Odor』が出ていたらしいのだけど、あまりディスプレイされていなかったので全然気づかなかった。それからわずか3〜4ヶ月程でまたもや新作『Rebirth of a Nation』が出ていて、これはわりとディスプレイされていたので、どうしようかと思いながらも結局購入。オレぐらいの世代だと、中学生の頃にRun DMCLL Cool J(新譜出てたなあ・・・)でヒップホップの洗礼を浴びて、高校生の頃にBeastie BoysやこのPublic Enemyでヒップホップを完全に認知するに至った。個人的にはBB3のやんちゃな音よりも、不安感をあおるようなPEの重い音を好んだのだけど、BB3が近年まで影響力をもちつづけたのに対して、PEは90年代中頃には失速してしまった。それでもなんとか活動は続けていて、時々思い出したように新作が発表されている。その新作を結局ほぼ聴いているのだけど、だけどやはり4th辺りまでと違って繰り返し聴いている状況ではなく、どんな音だったかと聴かれても答える事が出来ない。そんなに悪い印象じゃなかったはずだけど、その頃は他の音に気持ちが行っていたのだと思う。だけど今回は、もうあまりヒップホップを聴かなくなっている状況だけど、割と気を入れて聴いてみた。

PEといえばやはり、Bomb Squadが作り上げた骨格の強い音にノイズなどを使用した効果音を使ったトラックが思い出されるけど、今作はそれを彷彿させるような、力強い腰の据わった音を聴く事が出来る。ビートは打ち込みで作られているので、この間のKrushの音の様に、惑うようなブンブンいうベース音もあるが、そこはさすがのPEで、その音も「らしい音」といえる。そのトラックにChuck Dの説得力のある低めの声と、Flaveの煽るような高い声の対比もハマっていて、予想外に充実したないようになっている。




『Rebirth of a Nation』は正確にはPublic Enemy Feat. Parisという名目になっていて、元々は昨年の夏ぐらいに発売される予定だったものが、発売延期になった為、『New Whirl Odor』を作ったという事らしい。『Rebirth of a Nation』が予想外にカッコ良かったので、結局『New Whirl Odor』も聴きたくなってきた・・・。



Turn it Up! Bring tha Noize!