Peter Rehberg

Pitaの変名Peter Rehbergの新作『Fremdkoerper』は、ダンス(暗黒系か?)の為に書かれた音楽。微弱な音で作られたもの、激しいエレクトリックなもの、ドローンを伴ったもの、オカルトチックなものなど、色んな音を聴くことが出来る。前作にあたる『Get Out』も、結構バラエティー豊かな内容だった。個人的なベストトラックは2曲目の「Scream」と5曲目の「Never Worry」。「Scream」はオルガン(?)の美しい旋律と、暴力的なエレクトリックノイズが交錯する曲で、5分足らずの曲の中に、何度か沸点があるように感じる。「Never Worry」は人の声をエレクトリックに処理したもので、前に書いたTheo Bleckmannの『Anteroom』を思い起こす部分もあるが、こちらはアンビエントというより、聴く側の意識を引っ掻くような音。

全体的に短めの曲が多くて、完全にのめりこむ事は出来ないけれど、一つの作品としては起伏があって面白いと思う。