Sonic Youth

Sonic Youthのメジャーデビューアルバム、『Goo』がDelux Editionで発売された。このアルバムはオレがSYをまともに聴いた最初のアルバムで、ここから、SYを筆頭とした当時のオルタナティブなロックシーンに嵌っていく事になる。この『Goo』は、SY自身があまり気に入っていないという発言をしている為、ファンの間でも最も評価の低いアルバムかも知れない。でもオレにはここが原点だし、繰り返し耳にしてきた。そのアルバムのDelux Editionという事で、買い逃すわけも無く、今もその音を聴きながらこれを書いている。

アルバムの1曲目の「Dirty Boots」が始まると、後は最後の「Titanium Expose」まで一気に駆け抜けていくように進んでいく。SYのアルバムの中で最も疾走感のあるアルバムだと思うし、多分そこが気恥ずかしくて「気に入っていない」という発言をしているんじゃないのだろうか。



オリジナルアルバム部分もリマスターしてある様だけど、やはり注目するのはシングルに収録されていた曲等の、アウト&レアトラック。そしてDisc2に収められている、アルバムのデモトラック集。デモトラック集はオフィシャルブートとして当時発売されていたようだけど、オレは手に入れることが出来ずにいたので、これが聴けるのは嬉しい。そのデモトラック集は当然荒削りだけど、アルバムの完成された音より面白い部分も多い。当分はこれを聴き返す事になりそう。



実は『Goo』は、最初に発売されたやつとMFSL盤を持っているので、今回のDelux Editionで3回目の購入になる。Eric Dolphyの『Last Date』と、Velvet Undergroundの『White Light / White Heat』と『Loaded』に並んだ。近々、Paul Wellerの『Stanley Road』も3回目の購入を余儀なくされそう。まあ、Dolphyの『Out to Lunch』と、VUの『Velvet Underground & Nico』の4回に比べればまだマシか。